■ Callaway Went Thataway
フレッドとデボラは、かって人気を博した子供向け西部劇映画の続編を計画した。しかし主演のスモーキーが行方不明である。
幸いストレッチというスモーキーに酷似したカウボーイを見つけて、代役にした。大人気となり、イヴェントで全国を回った。
ストレッチは、自分の収入を貧しい子供のために基金に寄付する契約をする。ここでスモーキーが現れた。
しかしスモーキーは基金の存在を知って協力しない。ストレッチも故郷に帰ろうとする。
製作年:1951、監督:Melvin Frank、Norman Panama、脚本:Melvin Frank、Norman Panama
■ はじめに
登場人物(キャスト)
マイク・フライ(フレッド・マックリー)
デボラ・パターソン(ドロシー・マクガイア)
"スモーキー"・キャラウェイ(ハワード・キール)
"ストレッチ"・バーンズ(ハワード・キール) 偽スモーキー
トム・ロリソン(Fay Roope) スポンサー
ジョージ・マーカム(Jesse White) エージェント
ハワード・キールが二役。
■ あらすじ
◆ カウボウイの映画
マイク・フライとデボラ・パターソンは会社を共同経営している。「フライ&パターソン」。
二人は過去にヒットした"スモーキー"・キャラウェイを主演の子供向けカウボウイ西部劇をテレヴィで再度ヒットさせようとしている。
しかし肝腎のスモーキーの所在が不明である。
エージェントのジョージ・マーカムを使ってスモーキーを探している。
◆ "ストレッチ"・バーンズから手紙
昔の映画を再放送した。子供からは大人気で、多くの手紙が寄せられた。
手紙の中に"ストレッチ"・バーンズなる人物の手紙があった。その内容を要約すると「私はスモーキーに似ていて間違えられる。迷惑だから番組を止めてくれ」。
写真が同封されており、それを見るとスモーキーに瓜二つである。
◆ ストレッチに会いに行く
二人は、しばらく手紙を放置していたが、素晴らしい案を思いついた。「ストレッチをスモーキーの代役にする」。
二人はストレッチに会った。ストレッチに頼み込んだが、まったくそんな気はないらしい。
しかし辛抱強い説得で、ストレッチは了解した。もしかするとデボラに惚れたせいかもしれないが。
◆ 全国を回る
二人はストレッチを大々的に売り出した。子供たちの人気は沸騰した。
放送の他にイヴェントを全国で開催する。それでデボラとストレッチは全国を回った。マイクは本社でマネジメントをした。
いつも一緒に過ごしている二人の間が次第に緊密になってきたのは言うまでもない。
◆ スモーキーが見つかった
さてジョージはメキシコの酒場でスモーキーを発見した。いつも酒を飲んでおり、アル中状態である。
もちろん俳優に復帰するつもりはさらさらない。酒を飲んで、女性に囲まれている状態がよい。
しかしストレッチが自分の偽物として活躍しているのを知って復帰する気持ちになったようである。
スモーキーは、まずアルコール漬けの生活を改善する必要がある。トレーニングを始めた。しかしこっそりと酒を飲んでいたりする。
◆ ストレッチは貧しい子供のために寄付をする
相変わらず、ストレッチは全国を回って、子供たちの人気を集めていた。
しかしある女性に会って「あなたを見ることができない貧しい子供が多数いる」との訴えを聞いた。
ストレッチは、この女性の訴えに心を動かされた。弁護士の事務所を訪れて、自分に必要最小限の収入以外を寄付する契約書を作成した。その金を元に基金が設立される。
◆ ストレッチは故郷に帰ろうとする
ここでスモーキーが現れる。ストレッチは、本来自分は偽物なので、それを止めて故郷に帰ろうとする。
9万人も集めたイヴェントが始まろうとしている。しかしスモーキーは態度が横柄でみんなを困らせる。しかも酔っぱらっている。
スモーキーは基金設立の件を知ってストレッチを訪ねて行った。自分に入る金が少なくなるからである。ストレッチは基金を引き継いでくれるように説得した。スモーキーは拒否した。
しかしもう基金は手続きを経て設立されている。後戻りはできない。二人は殴り合いをした。スモーキーは出て行った。ストレッチも故郷に帰ると言う。
◆ ストレッチは子供たちの前に現れた
デボラもマイクもストレッチを引き留める。しかし応じない。会場にはすでに多くの子供たちが集まっている。
デボラは「子供たちに挨拶だけでもしてちょうだい」とお願いした。それと自分の指のストレッチから貰った指輪を見せた。
ストレッチは馬に乗って会場に駆け込んだ。子供たちからは大歓声が巻き起こった。