■ Saboteur
航空機工場での火災でバリー・ケインは犯人と疑われた。
火災の時にすぐそばにいたフランク・フライを追いかける。
一味がブリックリンの造船所を襲撃しようとしていることを掴む。
製作年:1942、脚本:ピーター・ヴィアテル、ジョーン・ハリソン、ドロシー・パーカー、監督:アルフレッド・ヒッチコック
■ はじめに
登場人物(キャスト)
バリー・ケイン(ロバート・カミングス)
ケン・メイソン(?) バリーの同僚
メイソンの母親(ドロシー・パターソン)
パトリシア・マーティン(プリシラ・レイン) 通称パット
フィリップ・マーティン(ボウハン・グレイザー) パットのおじ
フランク・フライ(ノーマン・ロイド)
チャールズ・トビン(オットー・クルーガー)
ブラウン夫人(キャスリン・アダムス) トビンの娘
サットン夫人(アルマ・クルーガー)
■ あらすじ
◆ 航空機工場火災
バリー・ケインは航空機工場で働いている。朝、多くの労働者が作業現場に向かっている。前を歩いていた男性が何かを落とした。封筒。「ディープ・スプリングス牧場」のフランク・フライ宛。バリーは拾って封筒を渡した。初めて見る顔である。
火災が発生した。フライから消火器を受け取ってケン・メイソンに渡した。メイソンが消火作業を行った。しかし火災が拡大し、メイソンは死亡した。
使った消火器にはガソリンが入っており、火災を止めるどころか大きくしたことが分かった。バリーは「フランク・フライから受け取ったものだ」と言ったが、フランク・フライなる人物は従業員にはおらず、バリーが疑われた。
◆ ディープ・スプリングス牧場
バリーはフライの封筒にあったディープ・スプリングス牧場に向かった。
牧場主のチャールズ・トビンは「そんな男は知らない」と言ったが、トビンの服のポケットにはフライからの電報があり「ソーダ・シティに向かう」とあった。
トビンの通報によりバリーは捕らえられて護送されたが、手錠のまま逃げ出した。橋の上から川に飛び込んで逃げた。
◆ マーティン家(フィリップ&パット)
雨の中、追手を逃れて入った家にはフィリップ・マーティンという盲目の老人がいた。バリーはフィリップが盲人であることにほっとしたが、彼は手錠の音を聞き分けていた。
その家にフィリップの姪のパットが訪ねてきた。フィリップは「私の鍛冶屋の知人のところで手錠を外してもらいなさい」と言って二人を送り出した。
パットはバリーを警察に引き渡そうとする。バリーは車のホイールの回転を利用して手錠の鎖を切断した。
バットは途中で出会ったサーカス団の面々の態度から思い直して、バリーとソーダ・シティに向かう。
◆ ソーダシティ
ソーダシティは小さな小屋がいくつも並んだ廃墟のような町。
一つの小屋に入って調べていると、そこは破壊工作員の連絡場所であった。
誰かが近づいてきたのでバリーはパットを逃した。二人の男が来た。
バリーは仲間のふりをして二人と話した。三人はニューヨークに向かった。
一方パットは、この事実を保安官に話すが、その保安官が一味の一人であったために、捕らえられてニューヨークに連れてこられる。
◆ サットン夫人
ニューヨークのサットン夫人宅では慈善を装った盛大なバーティが開かれていた。そこにはチャールズ・トビンやフランク・フライもいた。
さらに無事に逃れたと思っていたバットが捕らえられていた。
出席しているのは、一味とは関係のない慈善に協力するしている人々と思われたが、はっきりとは分からない。
バリーとパットは、出席者一味のことを明らかにしようとしたが捕らえられた。
バットは高いビルの一室に捕らえられた。しかし窓から事情を書いた用紙を下に落として助けを求めた。
バリーも捕らえられたが、火災報知機を作動させスプリンクラーから水をだし、その混乱を利用して脱出した。
◆ 造船所
バリーは一味の言葉や新聞記事から、一味の目的がブリックリンの造船所の戦艦アラスカの進水式襲撃であることを察知した。
襲撃のために来たフランク・フライを発見して追いかけた。フライは逃げ出した。
◆ 自由の女神像
パットはリバティ島に渡るフェリーの中でフライを見つけて跡をつける。フライは自由の女神像に上る。
パットはやはりリバティ島に渡ってきたバリーや警官隊にフライのことを知らせる。
バリーはフライを追いかけるが、フライは足を滑らせて自由の女神像から落ちそうになる。
バリーはフライの袖を掴むが、袖が破れてフライは落下した。
■ 出演作
◆ ロバート・カミングス
カナリヤ姫/Princess O'Rourke(1943)
駅馬車/Stagecoach(1966)
◆ プリシラ・レイン
賭博の女王/SILVER QUEEN(1942)
◆ ノーマン・ロイド
(1945)白い恐怖/Spellbound
◆ オットー・クルーガー
(1943)ブロンドの殺人者/MURDER, MY SWEET
真昼の決闘/High Noon(1952)






