■ ORM(Object Relational Mapper)の評価ポイント
ORMの評価のポイントをいくつか挙げてみたい. いくつも挙げていけば、数多くのポイントをあげることができるだろうが、私が重要視するものとして以下を提示したい.
○ 習得の容易性
プログラミングの基礎知識とデータベースの基礎知識があって、ORM を使おうとする時に、すぐさま実務に入っていけるかというのは重要なポイントだと考える.
私見によればiBATIS は習得が容易だが、Hibernate は高度な概念を提供してる関係でちょいと難しい.
○ 省力化の程度
面倒な作業をどの程度、自動化してくれるのか?その結果として、作業スピードは十分か?
また多くのORM では、データベースのメタデータから設定情報を自動生成するツールを提供している. 開発の途中でテーブルが変更されることは、頻繁にあるが、この機能が利用できれば、非常に助かる.
○ SQL の管理の容易性
データベースプログラミングのポイントはやはり発行するSQL である.ORM によって、どのようなSQL が生成されるのか?また実務のシステムではSQL の数も多いが、SQL を管理するのが容易か否か?いろいろなソースファイルや設定ファイルのジャングルでSQL を探すのはごめんである.
SQL を参照する必要が生じれば、実行してログを取ることなどをしないで、即座にそのSQLを見れることが望ましい.