■ テストは前倒しで取り掛かる


これは「ものごとは、どんどん前倒しで進めていく」という考えの一例だが、特にソフトウェア開発のテストの面について述べる。

テストの準備には時間がかかることが多い。しかもスケジュールを立てるときには、テストの準備期間は、あまり考えてなく抜け落ちていることも多い。

プログラミングを終了してテストに取り掛かろうと思ってから準備を終えてテストに取り掛かるまでには、時間がたってしまうことが多い。

このようになってしまったプロジェクトの損失は、かなり大きい。そのような時間を無駄にしないためには、できるだけ早めにテストの準備に取り掛かると良い。

ものごとというのは、計画した段階では分からなくて、実際にやってみて初めて分かることも多い。

特にソフトウェア開発はそうである。実際にテストしてみて、こんなテストデータは想定していなかったとか、ライブラリの使い方が間違っていたのが判明するとか、そもそも基本的なアーキテクチャがおかしかったとか、いろいろなことが初めて分かる。

先に調査すればよいではないかという意見もあるが、調査に時間をかけるよりも、実際にやってみた方が早く分かり確実である。そのためにはテストには早く取り掛かりたい。

だいたいにおいて、時間をかけてプログラミングしてさっとテストするよりも、さっとプログラミングしてじっくりテストをするほうが正解である。そのためにはテスト期間を十分に確保するむことが望ましい。

プログラミングの期間とテストの期間を重複させ、プログラミングが一部終了したら、その部分からテストに取り掛かるようにする。

そのためには、どの部分からテストが可能か、そのためには、どのような順序・スケジュールでプログラミングを行ったらよいかを戦略的に考える必要がある。

ここでもベテラン(の一部)を余裕に割り当てておくという考えが生きてくる。



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・目次 Java システム開発
  http://blogs.yahoo.co.jp/artery2020/40586660.html
・目次 - Java入門
  http://blogs.yahoo.co.jp/artery2020/39975776.html
・目次 - ビジネスパーソンの常識と非常識
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・目次 - 論理・発想・思考についての考察と鍛え方
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