■ 特性要因図/魚の骨/Fish Bone
特性要因図、別名は魚の骨。日本由来だが、外国でもfish boneで通じるようである。
何らかの特性や事象、特にエラーなどの原因を解析する場合に、要因を原因と考えられるものに細かく分解していき、分解したものの一つずつを新たな要因と考えてさらに分解していき、分解できないようになるまで検討していく。これを行なうと、特性や事象の原因を明らかにすることができる。
特性要因図は、解析したい元の特性や事象を一本の(水平)線で表し、それから派生する要因をこの線から出る線で表す。この様子が魚の骨に似ているので「魚の骨」の名称がある。
いろいろと原因と考えられるものを挙げていくが、最後に重要なことは、その中から重要なもの大きなものを選び出すということである。
特性要因図は、いわゆる「QC七つ道具」の一つである。
私見では、「発想を広げる」ことには若干弱いが、最初の視点が背骨によって規定されているので、外れた方向に展開するのを避けることができるという特徴がある。