■ 内段取り/外段取り
内段取りとは何か。外段取りとは何か。内段取り、外段取りという特定の段取り方法があるわけではない。
生産ラインにおいて生産する品種を変更する場合に、段取り作業が行われる。段取り作業の内容は、たとえば設備の設定変更でだったり、治工具の取替えであったり、配置の変更だったりする。
段取り作業の間、ラインか止まり作業者は待ち状態となる。この時間はロスタイムとなる。多品種少量生産の時代となって、小ロット生産となり、段取り作業の回数が必然的に多くなった。するとロスタイムを多くなる。
段取り時間を短くできれば、ロスタイムが少なくなり、小ロット生産が可能となり、在庫負担か少なくなり、生産リードタイムも短くなる。
段取り時間が、できるだけ少なくなるようにしたい。設備を改良したりして簡単に段取りができるようにする。これで改善可能なラインもあるだろうが、なかなか段取り時間を短くできないことも多い。
別の考えとして、ラインを止めないで段取り作業を行うようにする方法がある。ラインを切り替える瞬間は止めなくてはならないが、段取り作業そのものがライン作業とは別に行えれば、ロスタイムはなくなる。これを外段取りと言う。これに対してラインを止めて行う段取りを内段取りと言う。
すべて外段取りにできれば良いが、それはラインによってできたりできなかったりする。一回の段取りで外段取り部分と内段取り部分に分かれる場合も出てくる。当然外段取り部分の割合を大きくできれば有難い。
また「内段取りと外段取り」の定義とは関係ないが、GT(Group Technology)と言って、作業工程が似たような製品(これがGroup)を続けて(あるいは同時に)流して、段取り作業の回数を減らすという改善も行われている。