■ 協力工場のラインを自社内にもってくる
協力工場に生産工程を外注していると、仕掛品や部品の輸送コストや輸送時間がかかり問題となる。生産管理上からも問題は多い。
自社工場内に協力工場のラインをもってくるということがよく行われる。これで上記のコストを削減することができる。特に自社内の生産方式の改善が進み、スペースが開いたり、さらに改善を進めたい場合に行われることが多い。
場合によっては、自社のラインと協力工場のラインを一体的に運用することによって、さらにメリットを出すことができるかもしれない。
しかし一方、協力工場の立場から考えると、設備や作業者が分断され、コストアップとなるかもしれない。ほとんど自社専属の協力工場ならば、あまり問題は発生しないだろうが、そうでない協力工場の場合は、協力工場の理解が簡単に得られるとは考えにくい。そのあたりは強制するのではなく、協力工場の事情もよく考えて進めるべきである。発注単価も考慮する必要があるかもしれない。