■ 協力工場のリストの作成
つまらないことを言っているように思われるかもしれない。が、生産管理の人間が数人以下の企業においても、どんな協力工場を使っているかが、よく分かっていない企業がある。
また協力工場のリストがあったとしても、多くの担当者は、自分の馴染みの協力工場に発注することが多い。そして通常使っている協力工場のスケジューリングが立たない場合には、他の担当者に聞いて、発注先を探したりしている。統計データを取ったことはないが、稀な事例ではない。
まず協力工場の管理の手始めとして、発注作業別に協力工場のリストをきちんと作成し、依頼する時の手順を標準化すべきである。いろいろ言えば膨らんでくるが、協力工場のリストを作成して、次のようなことも含めて管理する。
・技術力・作業品質でレベル分けする。
・所有設備、作業者数、取引金額、取引件数を把握する。
・重点育成対象を決定する。
・同じ作業に発注先が複数ある場合の決定手順を決める。