これはある国の中で貧困者がどの程度を占めているかという数字。定義は以下のとおり。

「年収が全国民の年収の中央値の半分に満たない国民の割合」

参考にしたのは以下のページ

http://www.sakata.co.jp/nletter/nletter_090709.html
EDEKA ドイツ ディスカウントスーパー| ロジスティクス・レビュー 第175号

ページの真ん中くらいに表があり、数値が記載してある。その下に解説がある。

これによると2006年の日本の相対的貧困率は 13.5 パーセント。アメリカが 13.7 パーセントで世界一位。日本はアメリカについで世界第二位である。ちなみにドイツは 8.0 パーセント。現在では、もっと高い数字かも。

残念ながらの上記のページの数字が、どこから引用されているのか記述がない。探したが見つからなかった。

「日本は、貧富の差が少ない」というイメージがあると思う。が、この数字を見れば、「日本は貧富の差が世界で二番目に激しい国である」ということになる。


一人の独裁者と取り巻きがいて、その独裁者+取り巻きの年収だけが極端に高く、後の国民がほとんど飢餓状態の場合。相対的貧困率がほとんど100パーセントに近い。北朝鮮か?

全国民の半分が1000万円。他の半分が500万円。中央値は750万円で、その半分が375万円なので、相対的貧困率は 0 パーセント。

全国民の半分が1000万円。他の半分が200万円。中央値は600万円で半分は300万円。相対的貧困率は 50 パーセント。


補足。

上記調査で日本は世界第二位であるが、対象国が示されていない。全世界のすべての国が対象とは思えないが、不明。

この定義「年収が全国民の年収の中央値の半分に満たない国民の割合」の統計の単位は?「国民の割合」と書いてあるので、個人単位の年収を統計したもののように解釈できるが、本当にそうか。すると子供やリタイアした人は、含まれているのか?この種の統計は、通常は所帯単位で統計するものと思うが。

これは、一国内での貧困者の割合なので、国ごとの比較ではない。なので日本の貧困者と他の国の貧困者のレベルが云々ということではない。

平均値ではなく中央値なので、一部分だけ極端に高い人がいると、貧困者の割合は増加する。