B型肝炎訴訟については
まぁ、長いことかけて資料集めたけど
残念?な結果にはなりました。
ですが
C型肝炎をも持ってた父なので
弁護団の勧めもあり、薬害肝炎の方で
調査しましょうと言ってくださりました。
私は薬害肝炎訴訟なんて
そんな簡単に出来るものと思ってもいませんでした。
いや簡単では無いのだけど。
なぜに薬害肝炎訴訟の方で進むことになったかと言うと…
父は30年ほど前
気管支の大手術をしていて、
その時にC型肝炎に感染した可能性があったのです。
当時日本は、血を止める止血用製剤
フィブリノゲンと、フィブリン糊を使っていました。
※薬害肝炎弁護団HPより
父はその手術の際にこれらの製剤を使ったのでは無いか?と言うことで調査を始めました。
※B型肝炎同様、死因も感染原因も他に理由が見当たらないことが前提。
父はこの手術を受けてから、少なくとも岐阜ではどこにも受診歴が無い。それ以降タイで死ぬ少し前からのタイでの受診歴しかありません。
死因も、タイの病院の死亡診断書と大使館の翻訳した診断書に『B型、C型肝炎による、肝硬変、肝癌』が、これらを進める理由のひとつです。
まず当時のカルテにあった
●担当医、執刀医を探すこと
●当時の事を思い出してもらう事
●そして証人になってもらうこと
当然、素人では出来ません。
医師の使いました、の一言で
国との和解給付金が4000万です。
金の亡者のようですが…
当たり前ですよ
今なら言える
欲しいですよお金。
相続放棄してんじゃん
そうですよ?
してますが、一か八か悪いことでは無いから当たって砕けろですよ。
そして
弁護士の先生が、当時の担当医を見つけてくれました。
凄いですよねほんと。
とある県の山奥まで
会いに行ってくれました。
凄いですよほんと。
※大学病院だったので、論文から探せるようです。すごいですよねほんと。
でね、その医師
凄い立場の人になっていたんですが、
父の手術、覚えていました。
そもそもそのフィブリノゲン製剤は
止血剤なので、大出血をしたとなると使っていた可能性はある。
父はどうだったのか。
カルテにフィブリノゲン製剤を使用した履歴は無いし(これは書く医師と書かない医師がいるそう)
それになんと
父の手術は大変稀な手術であり
『気管支学』という一般には出ていない?医学界での冊子?論文?雑誌?に
症例として掲載したとの事で、
当時の手術の詳細が載った気管支学を
出してくれました。動かぬ証拠です。
この医師も凄い!
そこには
事細かく、父の手術の詳細が記載されていて、輸血はあったかもしれないが、止血剤のフィブリノゲン製剤を使用したという事は書かれていない。
気管支をくっつけた手術だが、糊も使用してない。
なので、使っていないことになる。
と言うことでした。
※輸血でのC型肝炎は訴訟対象ではありませんのでご注意。
もうこの時点で
薬害肝炎訴訟はあり得ない話になります。
ぷっ
馬鹿だな〜
と思ったあなた。
それは違います。
もちろん、父はタイや台湾という
向こうで何やってたか分からない状況であったことは確かです。
私たち子供たちは
嫌な感染経路も考えました。
何か危ない事をした
性感染じゃないのか…とか。
バカヤロ
調べて調べ抜いた結果
逆に
父は身をもって今の医学界の発展に
貢献したという証拠が出て来た。
わぉ
その証拠は
気管支学に掲載されている。
調べなければ
分からなかった事実が
そこにはあった。
もしかしたら
使っていたけど、使っていないと言っているかもしれない
でも
もうそれは分かりません。
父が手術をした大病院には
当時、フィブリノゲン製剤の納入数は4000本超です。
他院と比べはるかに多い数です。
手術の日にちと納入時期は被っていたし、
大手術であった事、該当する点は多々あったわけです。
期待したさ
ちなみに、この気管支の腫瘍が見つかった最初の病院で、肝炎検査をしており、そこでB型肝炎は否定するデータが出て来たのです。それが一つ前の記事。
B型肝炎訴訟に
薬害肝炎訴訟
父は死んで10年経ってもなお
私に経験を与え
医学界に一石を投じたという
財産を残した。
お金〜!
結果は無念でしたが、
弁護士の先生が
『残念でしたが、お父様は今の医学にとても貢献されたということが、分かりましたね』
と言ってくださりました。
これ以上無い
言葉です。
そして
この結果を知らされたのが
私が40歳の誕生日を迎える前日でした。
全て終わったなーと
安堵して
誕生日を迎えました。
一気に白髪の増えた一年でした。
なかなか面白い事
させてもらいました。
ちなみに
弁護士費用は完全成功報酬なので
ゼロです。
資料集めなど、
本当に大変なんですが、
両親のルーツが分かって
楽しかった。
あったかくなったら
まだ報告出来てないので
京都でも行って手を合わせたいなと思います。
長々とお読みくださり
ありがとうございました!