ブラッサイ | ブログ『天井の高い画廊』:アメリカのギャラリー、美術界の話。その他いろいろ Photography & Art について。

ブラッサイ

ブラッサイのオリジナルプリントです




そんなに有名な作品ではないというか、手元にある何冊かのブラッサイの写真集を拡げてみましたが載っていませんでした。





やっぱりこうして生でプリントを触れると嬉しいです、サインなんかも良く見えるし。印画紙の表面とか、どんなふうに光沢しているのか僕は気になったりしてしまうのです。

オリジナルプリントはやはり「黒の深さ」みたいな質感を味わえますから。

実はそれもフレームに入れてしまうと半減してしまうというか、作品の緊張感が薄れるというか。





この仕事をしていて嬉しいのは「プリントの裏」を見れることです。

いくら写真が好きなひとでもプリントの裏も、じっくり見てる人はあまりいないでしょうので。

現像の時のメモが書いてあるときもあるし、これはフランス語ですから僕は全く読めません、

読める人にはいろいろ解るんでしょう、うらやましい。





クリックすると拡大できますが、こうしてサインやスタンプが多いと、いつどこで、何があったのだろう?

このプリントもいろいろな旅をしてきたんだろうなぁと、そんな想像するのも楽しいし。

でも仕事になるとこのサインやスタンプなんかは写真家の過去の足跡を辿る重要なキーだったりします。調べていけば何時からいつまでこのスタンプを使っていたとか、住所からいつそこに住んで居たかなど分析できますから。このプリントがビンテージかどうかとか、何かのプロジェクトのひとつであったとか色々と解析できるのです。

このモザイクがかかっているとこにはブラッサイの電話番号があります、もしかしたらそこに電話したらブラッサイの末裔が住んでいるかも知れない(そうしたら交渉できますしね、ビジネスにつながったりとか)。

まぁ、これは巨匠のブラッサイですのでそんなことは(電話するとか)誰もが行ったことでしょうけど。


写真のプリントは「手作り感」がないのがほとんどで、こうしてアーティストのサインやメモなんかが書いてあると距離が縮まったようで嬉しいものです。





オリジナルプリントを見るってとても大切なことなのです。