1972年生まれのわたしが

新入社員としてOLをしていたころは、

会社を支えるのは男性社員で

補助的業務で「お嫁さん候補」の女性社員というように、

会社には明確な線引きがありました。

 

 

このような「上に立つ男性」「守られる女性」といった

構図の中でのコミュニケーションは、通常は円滑に進むものなのです。

 

 

しかし、女性が当たり前に管理職になる現代において、

企業の男女間のコミュニケーションは複雑さを増してきました。

 

 

男性部下の扱いに困る女性課長、

同僚の女性とうまくやれない男性社員、

セクハラになるのではと恐れる管理職男性。

 

 

みんな、相手とどのように接したらいいのか、

答えを見つけられず悩んでいるのです。

 

 

さて、異性間コミュニケーション協会のセクハラ見解です。

 

 

セクハラとは「セクシャルハラスメント」を略した言葉で、

職場内での労働者の「意に反する性的言動」が対象となります。

 

 

具体的には、被害者が不快に思うような性的言動が行われ、

それを拒否したことで被害者に解雇や減給などの不利益が生じたり、

職場環境が悪化したりすることを「セクハラ」と定義しています。

 

 

つまりセクハラとは

「雇われて働いている人が、業務に関連する場所で、

性的な言動によって仕事に支障が出るほど苦痛を感じること」です。

 

 

 

 

あなたは、下記の項目にいくつ共感しますか?

 

 

・女は女らしく、男は男らしくあるべきだ 
・「男のくせに」「女のくせに」と思うことがある 
・女性か男性かで仕事を振り分けることは必要だ
・社会を支えているのは男性だ 
・事務の仕事は女性の方が向いている 
・異性の部下は扱いにくい 
・異性の容姿レベルをチェックしてしまう 
・女性は結婚して出産するのが幸せだ 
・軽く触るくらいはコミュニケーションとしてありだと思う
・お酒の席での多少のボディタッチは多少は許される 
・お酌をしない女性は気が利かないと思う 
・異性の前で性的な冗談(下ネタ)を話すことがある 

 

 

共感する項目が多いほど「セクハラをしやすいタイプ」といえます。
 

 

セクハラか、セクハラじゃないか、境界線が非常に分かりづらいものです。

「そんなつもりはなかったのに、知らない間にセクハラをしていた」

ことがないように、セクハラについて学んでおきましょう。

 

 

◆セクハラの「職場」の概念

 

 

「職場」は勤務しているオフィスだけではありません。

労働者が通常就業している場所以外であっても、

労働者が業務を遂行する場所は職場に含まれます。

 

 

・取引先との食事や飲み会
・取引先への移動中の車の中
・顧客の自宅
・出張先
・勤務時間外での仕事の延長線上の宴会

 


◆セクハラの分類

 

 

セクハラを「対価型」と「環境型」の二つに分類します。
さらに「環境型」を「視覚型」「発言型」「身体接触型」の三つに分けます。

 

 

◆対価型の事例

 

 

職場において経営者が女性従業員に対して性的な関係を要求したが、

拒否されたため、その女性労働者を解雇した。

 

 

車中において上司が女性部下にキスをして胸を触ろうとしたが抵抗されたため、

その女性部下が不利益な配置転換をした。

 

 

◆環境型の事例

 

 

・視覚型

 

 

男性従業員のデスクの上に水着姿のグラビア女性の写真が置かれている。

 

会社の宴会の余興で女性従業員の前で男性従業員が全裸になる。

 


・発言型

 

 

女性従業員にいつも性的な冗談や

容姿に関することを話題にする男性従業員がいる。

 

男性従業員が女性従業員から「○○君、キモイ、うざい」と言われる。

 

男性上司に「胸大きいね」を言われ、抗議したら無視されるようになった。

 

 

・身体接触型

 

権力を持つ立場の者が目下の者に対して、

卑猥な言葉を言ったり、身体を触ったり、性交渉を求める。

 

 

◆職場のセクハラ環境を脱却する3つのこと

 

 

 

 

1)上下関係(支配者と服従者)

 

 

まずは、上下関係の差が大きければ大きいほど

セクハラの要素が強くなります。

社会的立場が強い権力者であればあるほど、

言動や行動に責任を持たなければなりません。

 

 

2)「ステキ」と「キモイ」

 

 

女性は、本能的に男性を

「ステキ」か「キモイ」で距離を判断するところがあります。

ステキと認識されるキーワードは「清潔」です。

キモイと認識されるキーワードは「不潔」です。

なので、男性の爽やかな身だしなみは、とても大切な要素です。

言動や行動でも清潔か不潔かを判断されます。

セクハラ的な発言や行動は、もちろん不潔と判断されます。

 

 

3)人数比率

 

 

男女の人数比率に差がありすぎるとセクハラのリスクが高くなるようです。

男女の比率が同じぐらいのクラスメートのような、

和気あいあいとした職場環境だとセクハラのリスクは低くなります。

 

 

◆セクハラ回避のための3つの理解

 

 

1)職場におけるセクハラは、

職場で働く人の意に反する「性的な言葉や行動」によって起きるもの。

 

 

2)セクハラの判断基準は、

通常(一般通常人としての女性または男性)の感じ方が判断の基準で、

同じ行為をされても相手によって感じ方に違いがあるというのも事実。

 

 

3)仕事をするうえで「性的な言動や行動」は一切必要ない。

 

 

 

 

容姿や恋人関係、性生活に関して話題にしたり、

性的な冗談(下ネタ)を話すなどは、

友人関係においては起こりうることです。

 

 

しかし、それが職場の同僚や、上司・部下に向けられると、

ほとんどが相手を不快にさせることだと知りましょう。

 

 

セクハラは、行為をされた本人がすべてを判断します。

相手と良好な人間関係ができていると勝手な思い込みをしないこと。

 

 

不快に感じるか否かには個人差があり、

「この程度だったらOKだろう」と勝手な憶測をしないでください。

 

 

親しさを表すつもりの言動や行動が、

相手を不快にさせてしまう場合があるのです。

 

 

職場では、容姿批判や性的な言動はしない!
職場では、働く人の身体を触らない!

 

 

これさえ守れば、男女ともセクハラで悩むことが無くなりますよ。

 

 

 


セクハラ、パワハラ問題の研修や意識改革で

異性間コミュニケーションが役に立てれば幸いです。



 

 



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