前回のお話を踏まえ、
今後この感染状況がどうなっていくのか気になるところですね。
様々な推測がなされていますが、主流の考えとしては、このまましばらくくすぶった状態が継続する です。
連休明けの情報では全国で1万人程度の新規感染者が出ている状況ですが、幸いなるかな連休後の爆発的流行は避けられたようです。
このような状況でみなさんが一番悩むところは、追加のワクチン接種をどうするかではないでしょうか?
現在接種可能なワクチンは起源株とオミクロン株(BA.4-5)の両方に効力のある2価ワクチンですので、原則論からいえば追加接種すべきといえます。
しかし、接種してもあまり副反応(接種部位の痛み、腫れ、発熱、全身倦怠感等)の出ない方は良いのですが、強い副反応を経験されている方は、感染して症状が出ても一緒だと躊躇される場合も多いかと思います。
また新型コロナワクチンは長くても3年程度の長期安全性データですので、長期で何が起こるかわからないといった潜在的な不安、感染しても通常の風邪程度で終わるので問題ないというあまり根拠のない安心感など接種にネガティブになる要素も多々あります。
私もクリニックで、新たなコロナウイルス感染症ワクチンの治験をいくつか行い、治験の終了にあたって、ご協力いただいた被験者ボランティアの方から今後既承認ワクチンの追加接種をどうしたらよいかとよく聞かれます。
そこで検討する際の考え方を少し整理してみました。
次回は、一つ目の「個人差が非常に大きい」ことについてお話したいと思います。