あけましておめでとうございますm(_ _)m
昨年は休載期間を長く取ったりと、ご迷惑をお掛け致しました。
小説の方は暫くは書くつもりはありませんので、いつか戻ってくるという期待は余りしないで欲しい……かな? と思っています。(どうなるか分かりませんが(^◇^;))

あと、メッセージで二人の方から他のブログで小説を書いてますよね?と言われるのですが、いいえ、書いてませんよ……?

去年の終わりの挨拶からはコメント返し以外何もしてませんので、恐らく人違いかと思われます。

戻ってくる時はここのブログでちゃんと戻ってきます(他のブログで始めるときも同様にお知らせします)


そんなことよりも、優子卒業とは驚きましたね……
なんかあっさりし過ぎて理解するのに数秒かかりましたww

兎にも角にも、AKBも大きく変わろうとしてるようで今年も目が離せないグループになりそうです。

ではでは、今は実家に帰ってきてて明日は初詣と福袋を買いに行くのでそろそろ寝ます。
では、次の更新は、いつになるか分かりませんが、2014年が皆さんにとって良い年になりますように。



補足
他のブログサイトで自分と同じHNとブログタイトルのサイトを見つけまして、皆さんが混乱する旨を伝えてHNとタイトルの変更をお願いしてきました。
こちらが変えても良かったのですが、長年やってきたブログですので、愛着がありますから、申し訳ないとは思いつつコメントを送ってきました。
勘違いされた皆さん、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
以上で「勝手に小説 ~AKB48~」の執筆活動を終わらせて頂きます。


その前に、ちょっとだけ後ろを振り返ってもいいですか?

このブログを始めることになったきっかけでもお話しましょ。

そうですね、きっかけは某掲示板のひとつのスレでした。
『もしもメンバーと同級生だったら誰と付き合う?』こんな感じのスレッドの些細なレスに妄想が膨らんでしまいそこに何の気なしに恋愛小説を載せたことが始まりでした。

そんな中、ある日『AKBでバトルロワイアルやったら誰が勝つの?』というスレの住人から「良かったら小説書いてくれませんか?」というレスを貰ったことで恋愛小説とBR小説のスレに毎日小説を書くようになりました。

BR小説が終わり、スレも残りわずかになったこともあって、当時大島麻衣がAmebaでブログを始めたこともきっかけになり、ここで小説を書かせて頂くようになりました。

一日一話を目標に掲げて始めた小説は、最初の頃は楽しかったものの、会社から帰ってきてもパソコンの前から離れられず、気付けば私生活を奪うカタチとなり、何度か心が折れそうになったりもしました。

それでも何か書けばコメントを頂いたりアクセス数が増えたり嬉しいこともありましたし、何よりもこのブログのおかげで友人と呼んでもいい程仲良くなれた人とも出会えました。

始めたことに一切後悔はありません。
終わることには、多少躊躇いはあるかも、しれませんw

6年間という日々は考えると長くはありますが、過ぎてしまえばあっという間でした。

6年間で自分の私生活も、AKBも色んなことがありましたが、それはそれで楽しかったんじゃないかと思います。


またいつか、何か書きたいなぁ、なんて思った時、しれっと更新してるかもしれませんw
その時は「おい書くんかいw」とツッコミ入れてくださいw


ではでは、これにてとりあえずは終わりです。

皆さん今まで長い間お付き合い本当に感謝致しております。

6年間ありがとうございましたm(_ _)m






松本氏
『わたしさぁ、も一個、くやしいことがあるんだ』
『なに?』
『なにって、あっちゃん、ココ日本海だよ? もぉ、ぜったい夕陽見たかったのにさ、昨日魚釣りに必死でさ、見れなかったんだもん』
『夕陽かあ』
『海に沈むんだよ』


大阪での舞台挨拶初日を控えての緊張が、忘れたと思っていた記憶をふたたびどこからか浮かび上がらせる。

浅い眠りのなかに乱入してきたみなみに驚いて、敦子は「ぬあ」という奇妙な声をあげて目を醒ました。

真上に見えた、自分の部屋ではない天井に一瞬おどろいて、全身にのさばっていた眠気がとんだ。

「………」

カーテンに閉じられていて見えはしないものの、星々をいただいたまま未だ明けやらぬ空は紺色に染まっている。奥歯を摺り合わせるようなジーという機械音は、空調か時計だろう。

それは寸断なく耳に流れ込み、寝不足ともあいまって、あまりよい心地はしない。

(もっかい寝よう)

シーツを頭からひっかぶり身体を丸めようとしたそのとき、水や台本その他が雑多に置かれているテーブルで携帯が細かく踊り出した。

ひきずるように目を時計へうつすとまだ午前五時半をすぎたばかりで、電話をかける行為じたい非常識きわまりない。

無視を極め込もうにも、それは不機嫌なうめき声で取ってくれ取ってくれとささやかに騒ぎたてる。

根負けするのも時間の問題だった。

「もーなに考えてるんだよ」

こんな時間に。言いかけて「こ」の字で止まる。

手に取った携帯の画面は、みなみからの着信だということを告げていた。

「おーい、あっちゃん起きてる?」

脳天気とも言える底なしに明るい声が、寝起きの頭に直接こだまする。

「……起こされたよ、いま」

遠回しに相手を責めてもたいした効果はなく、浮かれているのか、みなみは弾んだ口調でくるくると喋りはじめる。近況からくだらない噂から、正味十分ほどひとりで語り終えると、

「いまからレインボーブリッジ渡るんだ。あっちゃんに実況しようと思ってさ」

朝も早くから機嫌がすこぶるよろしそうな理由はそれらしい。

それで一区切りとなったので、話に耳をかたむける間ずっと気になっていたことを、敦子はぼそりと伝えた。

「あのさ、たかみな」
「おう、なんだい」
「大阪と東京はね、時差はないんだよ」
「えーっ?! って、あ、そっか。そだよね。ちょっと勘違いしてた」

たまに常識に欠ける、それは同い年で同期所以に共通していて、こちらが唖然とするようなことについて疑問をぶつけあっている光景は、AKBの中ではめずらしくない。だから大阪と東京に時差があろうがなかろうが、彼女にはたいした問題でもないのだろう。

「ふふん」

鼻で笑うと、ばかにされたと思ったのか、みなみは文句を言うかわりに通話口を指の腹で叩いて抗議する。空気のこもったような鈍い音が聞こえ、自然敦子の頬がゆるんだ。

「なんだよう、もー、時差くらい勘違いしたっていいじゃん」
「いやー、たかみなだなあーって思って」
「もー、あっちゃんのばかー」

(そりゃこっちのセリフだよ)

胸の裡で愚痴をこぼしながら敦子はベッドから這いずり出て、窓際に寄りカーテンを引いた。高層にあるためか、かしこの山に阻まれつつも、わりと遠くまで平野が見渡せる。そのもとに海を置いているだろう東南の空は、次第に白み始めている。

「そーいえば、さ」意識せずに言葉が出ていた。

「うん?」
「まえ、ずっとまえ」
「うん」
「海に沈む太陽が見たいって、言ってたよね」

しばらく間を置いて、息を漏らすようなかすれた声で「うん」と届く。

「朝日でも、いいじゃん」
「え? ふふ、あー、うん。それでもいっかな」

「沈まなくてもいいじゃん」言いながらそっと手のひらをガラスにあてて、中指のてっぺんあたりで消えかかっている星を見る。「AKB48は、まだまだ沈んじゃ、ダメ、なんだよ」

「うん、あっちゃんも、ね」
「あたしはもう、卒業……」
「ううん。わたしんなかのAKBはね、今んとこ何十人もいてさ、今度また増えて、一体何人に、なるのかな? どんどん増えてく」
「そっか」
「うん」
「ねえ、今、海見える?」
「ん、もうすぐ橋、渡るから、もうすぐ」
「太陽、出そう?」
「どーうだろ。わかんない」

車が橋を渡りきる前に、光の帯が水平線を彩ってくれることを願って、みなみは窓の向こうをのぞんだ。

「出るといいね」

敦子は、みなみの眸にうつる景色を思い浮かべるように、そっと目を伏せて返事を待つ。

やがてかすかに身じろぎする音が聞こえ、窓に手をあてる気配を感じた。息ともささやきともつかない、くぐもった声がそれに合わさる。

「うん」

海へいこう。君と猫をつれて太陽をみにいこう。できれば昇るのがいい。

猫はしっぽをたてて、君は歌をうたって。


「ねえ、たかみな」
「うん?」
「へへっ」
「なんだよぅ」


けれど今は猫もいない。君もいない。太陽もまだ見えない。ただ携帯に耳を押しあてて、声とそれにまぎれる吐息を聴いている。

「いやー、たかみなだなあーって思って」


今はまだ、夜明け前。









おわり
みなみの作る料理は、そのほとんどが敦子の腹におさまり、一時期作ることにも食べることにも禁止令が出されたほど二人にとって馴染みが深い。

「で、あのチョコのおかげでさ、へろへろにならずにすんだよ」

満面の笑みをこぼす敦子の眸に、情けなく眉をたれるみなみが映った。

「どしたの、たかみな?」
「や、なんだろ、自分でもよくわかんない」
「泣いてるの?」
「ちがっ、なんか、ここが」

そう言って心臓のあたりを指さした。「あったかくてさ」口に出したとたん、言った当人が耳を真っ赤にして照れている。

あわてて「今の、なし、なし」とあたふた手を振って打ち消す素振りをみせる彼女の髪は、例の事件でばっさり切ってから、すこし長くなっていた。

「と、ともちんたち待ってるし、もう行くね」

よく見るとみなみの髪の先がわずかに黄色く光っている。なんだろう、と思いながら近寄って、

「うん、今日はありがと」

言いながら指ですくった。

一瞬身を引いたみなみは、されるがままたたずんでいる。

「ああ、なんだ」
「なに、あっちゃん」
「花粉だ」
「あ、さっき、ついたのかも。でさ、もう、行かないと」

そうだね。名残惜しい気持ちを指の先に残して、敦子はゆっくりと腕を下げた。それが自分の髪から離れるのを見計らって、みなみは華奢な背をこちらへ向ける。

彼女に触れていた指にそっと視線を置くと、かすかに花粉がついていて、

「たかみな」

敦子は外へ半分身をすべらせたみなみを呼びとめる。

「うん?」
「たかみなからのハート、確かにいただいたぜ」

亜樹たちからもらったチョコレートのことを暗にほのめかして言ったつもりが、みなみの記憶からそれはきれいさっぱり抜け落ちていたらしい。彼女は困ったように眉をよせ、

「なんだ、そりゃ」

あきれたように言って、そのまま扉の向こうに消えた。







みなみが席をはずして、かわりに沈黙がその場を陣取った。やがて、

「ごめんねえ」

それまで微笑ましく見守るだけで口をはさまなかった友美が、ふいに言った。「疲れてんのに、あんなさ、感じで」 

納得のいかない気分もようやく落ち着いてきたので、敦子も苦笑いでそれに答える。

「まー、いいんだけどさ」
「でもさ、なんていうのかな。ああやって子どもみたいに怒ってるたかみな、久しぶりに見たよ」

ねえ? 峯岸に同意をもとめると、思い返してでもいたのか、ややあってうなずいた。

「そういえば」
「そうなの?」
「ホラ最近、うちら、お子さま多いじゃない? やっぱりさ、それなりに大人にならなくちゃ、だめでしょ」
「ふうん」

たいへんだな。敦子はむくれたみなみが吸い込まれた入り口のドアを見遣った。

人一倍甘えたがりで、人恋しい気持ちも強い。

そんなみなみが精一杯背筋を伸ばして大人数の先頭に立っている。弱音も後ろ向きな自分も全部、小さな身体のなかに包み込んで、それであの笑顔は反則だろう。

「あーなんだかもうマイッタなあ」

声を裏返らせて呻く。ソロになって一人立ちしたと思っていたのに、とてもかなわない。

先刻からのめまぐるしい展開に会話を続ける気力もなくなって、部屋に残された三人はそれぞれに口を閉ざした。静まり返った部屋は、密閉されているために外の音がよく届く。

だから、二、三歩進んでは止まり、止まっては思い出したようにこちらへ近付くみなみの足音さえ、意識しなくても聞こえてきた。

どんな顔でドアを開けようか迷っているのだろう。彼女なりにどうやら反省しているらしい。

「よし、じゃあ先行くね」

友美が立ち上がり、峯岸もそれにならった。敦子は座ったまま彼女たちの動線を追って首を上向ける。

「もう行っちゃうの」
「ん、うちらもまだ仕事残ってるから」
「そっかぁ。たいへんだねぇ」
「お互いさま」

友美が微笑んだところで、向こうからドアが開いてみなみがきょとんと中をのぞいている。

その手許に揺れている花は、意外にもきれいにまとめられて花瓶に挿してあった。

「あれ? もう帰っちゃうの」

みなみがすがるように視線を向けた相手は、頬にかかった髪をすくって耳にかけると、「外で待ってるから、手短にね」とだけ言って横をすり抜けていく。

とりあえず愛想笑いだけ返してそのまま部屋へ入ると、椅子に腰掛けて小さくなっている敦子と目があった。

すこし背をまるめて、まるでいたずらを叱られたときの子どものように、上目遣いでじっとみつめてくる。

「そうしてると、猫みたいだね」
「……そっかな」
「うん」

みなみは、なるべく邪魔にならずそれでいて色の映える壁際をえらんで花瓶を置いた。東京での舞台挨拶は残りわずかで、花は最後まで敦子を祝ってくれるにちがいない。

猫とよばれた背をすこし糺して、敦子はみなみから目を離さないでいる。

視線の先で彼女は花のくずれを直していたのだが、やがてくすぐったそうに振り返った。

「もう、そんなじろじろ見るもんじゃないよ」
「そうかな」
「そうだよ」

唇をとがらせてふたりはにらみあい、同時に吹き出した。

ひとしきり笑うと、みなみは神妙に頭を下げた。

「ごめん、あんなへんてこなチョコ作って」
「ううんぜんぜん、あの、おいしいとかそういうのはわかんないけど、さっきたかみなが作ったって聞いて、思い出したの」
「なに」
「たかみなだなあって」

頬をゆるませて、敦子は自分の胃のあたりをぽんぽんと叩いた。

「なんだい、そりゃ」
「ええと、たかみなのさ、味っていうか、なんとなく、そんな感じ?」