開業するというのは、
不確実な世界に飛び込むということ。
だからこそ、
自分が今、持っているものを活用する技術が
一番大切になります。
【1】自分の経験が一番の強みになる
インターネットがあるので、知識を得るのは簡単です。
しかし、経験をするのは大変です。
私はペットを飼ったことがありません。
ですから、ペットを飼う人達の気持ちを理解するのは難しい。
一方で、私は母方の祖母の家を継ぐために、養子になる予定でした。
しかし、その前に祖母が亡くなり、叶わなくなった。
このような経験をしています。
ですから、家を継いでほしいという想いは理解できますし、
家を継ぐという意識を持って育つというのも、理解できます。
こういう経験を持っていることは、
もし私が縁組支援に取り組んだときに、役立つことになるでしょう。
なぜなら、同じような経験、ストーリーを語れる人は、
少ないだろうからです。
【2】経験は、お金では買えない資産
なぜか、開業時に
自分の人生経験では全く無関係だった分野に、
入ろうとする人が多いです。
今まで成年後見分野など興味がなかったのに、
急に勉強をしだしたりしますね。
勉強すること自体はよいことだと思いますが、
それはすごくもったいないことをしています。
経験というのは、お金では買えないからです。
エピソードに勝るUSPはないです。
未経験の分野に入るというのは、それを捨てることになります。
【3】パワハラ被害者の強みは、被害事実
私は、パワハラ被害者のサポートをする中で、
副業・起業支援をするのですが、
被害者が副業・起業をするときにもっとも役立つのは、被害の経験です。
辛い被害事実から、なぜこの仕事をしているのかにつなげる。
そうすると共感を得やすくなりますし、
本人もモチベーションが持ちやすくなります。
ただ、お金のためにやってますよという人とは、一線を引けるわけです。
【4】持っているものを、活かす
行政書士なら全員、行政書士資格を持っています。
だから、違いを生み出すとしたら、各個人の経験です。
それを捨てて、わざわざ未経験の分野に飛び込み、
かつ、それに関心を持つきっかけも明確に語れないなら、
あまりにも、顧客をバカにしていると私は思います。
まったくの未経験であっても、
少なくとも昔から何かしら興味を持っていたような分野であるのが、
最低条件だと思いますよ。
あなたが持つ経験をしっかりと使うからこそ、
社会にとって価値の高いサービスが生まれます。
あなたの経験という資源を活用できるサービスを考えましょう。
それはあなたのためであり、また顧客のためであって、
ひいては社会のためになるはずです。