雨降りしきる公園のドラマ、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

人生は旅漂

 

雨降りしきる公園のドラマ

 

風が出てきて雨はさらに激しくなってきた。公園広場が池に変わっていった。いつも公園に来ると大きな石に腰かけて、元気に遊ぶ子供たちを眺めているが、その石も降る雨に濡れていた。滅多に見ることは出来ない荒れた雨の日の光景。移り変わる景色は人生双六を見ているようだ。沛然と降る雨の景色をいつまでも眺めていた。

 

雨にかすんでいく公園を眺めていると、向こうの方から誰かが歩いてくるのが見えた。そして通り過ぎていった。それだけの光景であったが、いつも仕事に追われている者には楽しい光景であり、小さなドラマであった。

 

雨が降る 乾いた土地に

足元に 移り変わる水模様 

降る雨に 人はなに思う

 

2022年6月15日,水、