平和なキエフの街で、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

 

平和なキエフの街角で、

 

私が滞在していたホテルはアールヌーボーの古典的な造りで、窓を開けると、キエフの町が見渡せる落ち着いた部屋だった。ビジネスホテルのように無味乾燥の作りではなかった。ウクライナの各地でソボール(教会)とイコンばかり見ていかが、ある日、キエフの街中を終日歩いてみた。キエフの街並みと建築物は、日本とは違っているのは当然だが、ロシアとも異なっていた。ヨーロッパ的文化の混ざった街であった。キエフは昔からヨーロッパとの交流があり、夏になると黒海沿岸の町には避暑地としてヨーロッパ各地から訪れていた。

 

2022年4月11日,月、