死臭漂う煙の中に立つ子供、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

東京大襲、3

死臭の漂う煙の中に立つ子供。

三月十日の朝、炎の地獄に生残った子供がいた。10万人の死臭がただよう煙の中で

茫然と焼け跡を見つめる子供。まだ燃えている焼け跡に、るいるいとつづく焼死体。

家族は? 友達は? みんな焼け死んで、一人だけ生き残った子供もいた。

Nobuaki Muraoka, bokkon ART,

 

202036、金、