ロシアの春、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

村岡 信明 術館

ロシアの春

❜❜❜❜ 湖の氷が割れて、神の御渡り、❜❜❜❜

ロシアの冬は長い、近年は暖冬のせいで気温は高くなっているが、それでも日本に比べるとぐん~と寒い。

地方にもよるが、三月から四月にかけて郊外に出ると池や湖に張った氷が割れて溶けはじめ、割れた氷がぶつかり合って湖面に立ちあがる光景を見ることがある。日本の北国で“神の御渡(みわた)り”と呼ばれている春の造形美である。

やっと訪れたロシアの春、まだ風は冷たいが神々が湖をわたり、青い湖の復活である。

森の静寂に囲まれた純白と黄金の教会から鳴りひびく鐘の音、春の空に広がっていく。ロシアの春!

 Oil on canvas  53.0×45.5   

2017 4 22日(土)、ART,絵・村 岡 信 明。