絵画ファンの皆さま、こんにちは!
今日は西洋画家と浮世絵の関係性のお話です。

日本の浮世絵が西洋絵画界で注目され、その技術が西洋絵画に積極的に取り入れられたのは有名な話です。
ゴッホモネ等の画家が自身の作品に浮世絵文化を取り入れて描きました。

しかしそれらの画家が完全に浮世絵を理解して取り入れていたのかは不明です。
おそらく浮世絵に対する勘違いも多かったことと思います。

有名なおもしろ話!?ですが、ゴッホは浮世絵の世界観に憧れて
日本が常夏のような暖かな気候だと勘違いし、その為にパリから南仏のアルルにあたたかな陽を求めて移住したそうです。
移住してみてから、日本はこんな気候じゃないと気づいたのでしょうか・・・

ゴッホ タンギー親父
ゴッホタンギー親父】 
所蔵:ロダン美術館
制作年:1887年 
原画サイズ:92x75cm

モネにしても、着物を着たモネ夫人を描いた【ラ・ジャポネーズ】が有名ですが、
これが浮世絵かと言われればなんか違う・・・

ラ・ジャポネーズ
モネ【ラ・ジャポネーズ
所蔵:ボストン美術館
制作年:1875年
原画サイズ:231×142cm

その浮世絵を完全に理解し作品に取り入れた画家。
それがロートレックでした。

ロートレックは、作品を平面的に描く事を浮世絵から学びました。
またくっきりとした輪郭を描くこと、大胆なデフォルメやべた塗り等も浮世絵からの影響です。
それをビシッと取り入れた作品を見て頂きましょう。

ディヴァン・ジャポネ ロートレック
ロートレックディヴァン・ジャポネ
制作年:1892年
原画サイズ:80×60cm
所蔵:宮城県美術館

ロートレックの浮世絵の理解、そして取り入れ方はとても素晴らしいと言われています。
ポスター風の作品を制作したのもロートレックが初ですし、
リトグラフの技術を積極的に使ってポスターを描いたのもロートレックの特徴です。

浮世絵を取り入れた作品たちのなかでも、なんちゃってではなく
きちんと理解して取り入れたロートレックは真の日本通と言えるのかもしれませんね。


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