今しがた、NHK「日曜美術館」アートシーンの録画を視聴。
ブログで以前取り上げたアーティスト三島喜美代さんの訃報を知りました。
練馬区立美術館で、いままさに「三島喜美代―未来への記憶」展が開催中。
そのさなかの出来事。
展覧会会期は:2024.05.19(日)~ 2024.07.07(日)。
亡くなったのは6月19日とのこと。
この話を聞いて思い出したのが45歳で亡くなった佐藤雅晴さん。
東京芸大美術学部油画学科の出身で、数々のアニメーション作品で知られます。
そんな佐藤さんが闘病の末、帰らぬ人になったのは2019年3月9日。
トーキョーアーツアンドスペース本郷『霞はじめてたなびく』(2019.02.23 ~ 03.24)
開催中のことでした。
その佐藤さんの作品を、つい先日たまたま目にする機会がありました。
東京国立近代美術館のTRIO展でのこと。
下の写真右が佐藤さんの作品「エレジーシリーズ(桜)」。
TRIO展のイメージではなかったので、思わぬ再会にびっくり。
実際の日常風景をなぞってアニメに取り込んでいるのが特徴的。
実写さながらの要素がまじっていて、ふしぎな世界観です。
それから堀文子さん。
展覧会の最中ではないけれど、
「生誕100年 堀文子 追悼展 ー旅人の記憶ー」展の直前に永眠。
ただ、生前に準備を開始したらしく、年表にはもともと没年が入っておらず。
あとからシールで没年が追加されていました。
恐らく当初は「追悼展」というのもあとから追加されたのでしょう。
下は、湘南発祥の地の碑(以前大磯にて)。
堀文子謹書、とあります。
そして冒頭の話に戻って、91歳で亡くなった三島喜美代さん。
71歳から105歳まで、キャリア50年以上の女性アーティスト作品を集めた16人展「アナザーエナジー展」(2021年)で見たインタビュービデオでは、精力的に制作する姿が印象的でした。
「人間大切なのは好奇心。これがなくなったらおしまい」と、まだまだお元気でした。
廃棄物を利用して陶器で表した”ゴミ”作品で特に知られます。
パワーがみなぎっておられたので、まだまだ精力的に活動されるのだろう、
漠然とそう思っていました。
以前、近美でも、三島さんの作品を目にしました。
ご冥福をお祈りいたします。