この時期の東京国立近代美術館。
特別展のガウディ展だけでなく、常設展も新たな趣向で面白い内容になっています。
例えば3Fの屏風が置けるこのスペースには、女流画家がズラリ。
フィーチャーされているのは池田蕉園の新収蔵品。
ビデオコーナーでは、蕉園と夫・輝方の合作とみられるスケッチ帖の全頁が見られます。
ところで、今回改めて感心したのはここに並んだ女流画家さんたちの長寿ぶり。
片岡球子画伯は長寿で知られているけれど(103歳没)ー
実は小倉遊亀さんのほうが長寿だったか・・
105歳!
颯爽としていていいなぁ、モダンだなぁと今回惹かれた梶原緋佐子さんは
91歳没。
文字がぼやけたけど、伊東小波さんは90歳。
赤いほっぺ、濡れ髪、ふやけた感じのからだ。
湯気がまだ立ち上っているかのような、そんな温度・湿度を感じさせる
お風呂上りの姉妹(たぶん)を描いた一枚。
残念ながら、今回このコーナーの中心に据えられている池田蕉園さんは31歳没と短命でした。
(上村松園に並ぶ美人画の名手として期待されたことから
師匠が字を変えて「しょうえん」と名付けたとのこと。
弟子にポール・ジャクレがいると聞いて驚くなど。)
それから画家のコーナーではなく、現代アートのコーナーには、
三島喜美代さんの作品がありました。
アナザーエナジー展で見た、あのパワフルな三島さん。
90歳現役のようです。
紙の質感にに近づけた陶器作品で勝負しています。
そういえば、すでに触れたけれど、
智美術館や増上寺の装飾を手掛けている書家・画家の篠田桃紅さんは107歳と
さらにご長寿でしたっけ。
近美の入口のところ。
椅子とテーブル、結構利用者がいました。
私などは敷地に入るといつも入り口に直進してしまうので、
余り目を向けたことがない一画。
灯篭のようなオブジェもしげしげ眺めたことがなかった。
オブジェの作者はこちら。
ご存命だけどもう長いこと制作活動はされていないように見受けられます。
ガウディとサグラダ・ファミリア展を見てしまうと結構お腹いっぱいになるので、
なかなか常設展をじっくり見るのはしんどいけれど。