昨日文豪の話(樋口一葉をはじめ、文豪たちが東京図書館/帝国図書館に
せっせと通った話)を書いたときにふと思い出したこと:
今年お花見で大宮公園を訪れた際、にこんな掲示を見かけました。
正岡子規がこの公園を気に入って、夏目漱石を呼び寄せた。
明治25年には樋口一葉もこの公園を訪れた・・と。
またまた樋口一葉登場です!
享年24歳、短命ではあったけれど、行動がこの現代でも取りざたされるのだから、
なんともすごいこと。
他に永井荷風、国木田独歩、森鴎外、正宗白鳥、与謝野鉄幹なども
大宮公園を訪問している由。
さらにこのとき、歴史的なものをもうひとつ見つけました。
それがこれ。
緑色の入り口に「Bicycle Race Studium」の文字。
昭和15年(1940年)の9月に開催されるはずだった東京オリンピックのために
建てられた双輪場でした。
ああ、これが大宮競輪場かぁ。地元の方には周知の事実でしょうが、
よそ者にとって、桜のイメージが先行する大宮公園内にあるのが意外でした。
幻のオリンピックのために作られたため、すでに80年以上経っているわけか。
屋内競技場のようにも見えましたが、屋外施設なんですね。
完成直後の写真がありました。
外の装飾がなんとなく古さを感じさせます。
日中事変の影響で取りやめになった幻の東京オリンピック1940年については、
以前昭和館での展示で関連物を目にしました。
撮影禁止だったので展示品の写真はないけど、外にあった展覧会ポスターを
写真に収めています。
開催を前提に、こんな記念グッズ?も作られていたようです。
大宮公園、桜も見事だったし、あれこれ楽しめました。