前回、NHKの「すこぶるアガるビル」で見た

村野藤吾氏設計・千代田生命保険本社ビル(現・目黒区役所)を取り上げました。

今回は、それより以前に見た同番組の読売会館編を。

こちらも同じく村野藤吾氏の設計です。

その昔は有楽町そごうが入っていたこのビル。

と言っても私はそごう時代の記憶がないのですが。

自宅ロケーションの関係で、デパート=伊勢丹だったからかな。

 

読売会館が村野藤吾作、というのは、

2015年目黒美術館の村野藤吾展で知りました。

でも、いまではそごうの代わりにビックカメラがテナントに入り、

特に正面入り口を中心に1F付近がやたら賑やかなので、

まともにその姿を見ることもほとんどなく。

 

この番組で、建物の説明を聞き、

(例えば:駅に沿ってカーブを描いている、とか、

 外壁は美しいガラスブロックで飾られているとか)、

ちょっと開眼しました。

 

 

 

 

人通りが多い中央入り口や内部の写真はありませんが、番組で知って

へえ、と思ったこと:

 

・1F入り口には扉がない(言われてみれば!)
・その分、エアカーテンで外気を遮断している
・複列交差配置のエスカレーターの採用は、日本初だった
 (従来はエレベーターがメインだった)
・エスカレーターを中央にして混雑を回避

・2001年にそごうからビックカメラにテナントが移行した際、西側の壁は

 城から黒に変更になった。四角い部分が夜にはLEDライトで数字アートになる

 

 

 

 

番組視聴後、有楽町を通った時にこれら建物の写真を撮ってきたわけですが、

確かに線路側のカーブはこうしてみると、なかなか上品。

ロンドンのリージェントストリート、とか、UKバースのロイヤルクレセント、、、

とまではいわないものの。

(でも、やはり店の宣伝広告がその美を打ち消しにしているような。)

 

そして一番たまげたのは、屋上に乗っかっている大きな四角い物体。

これまで熟視したことがなかったけど、確かにかなり大きくて違和感。
 

 

 

しかも端が屋上からはみ出しています。

これはじかに屋上に置かれているのではなく、中央部分の小さな台に

載っているので、実質、屋上地面からは浮いています。

アンバランスに見せる工夫だとか。

 

 

 

浮いている、、の意味がこの角度なら少しわかりやすいかな。

 


普段見向きもしなかったのに、TV番組で、マインド大転換。

 

 

 

線路の向こう側から見ると、

こんな感じで広告塔的役割をしていたのか。

 

線路に沿った本体ビルの上に、天井構造物は平行に置かれず、

角度をつけて設置するという意外な発想。

 

本体の方は、鉄道脇の三角形のいびつな土地を利用せねばならなかったので、

とてもデパート向きとはいえず、村野氏は四苦八苦されたとか。

 


 

ビックカメラの画像を過去の写真を入れたハードディスクのなかから探したところ、

検索でヒットしたのがこちら。

2010年池袋のビックカメラ「パソコン館」で撮ったもの。

さすがに一時期のみのデコレーションだろうと思ったけど、

ストリートViewで見てびっくり。ずっとこのままなのね。

 

 

 

有楽町ビックカメラの写真を撮ったあと歩いていたら

いつの間にやら高架下がおしゃれになってた。

日比谷OKUROJI。

先日ブロ友さんもここの写真を載せていたけれど、私がOKUROJIを見かけたのはその前の

ことなので、いつの間にできたの!と驚きました。

秋葉原の高架下、2k540 AKI-OKA ARTISAN同様、JRが仕掛けたもののよう。

 

 

 

あれこれショップが入ってイベントなどもやっているらしい。