私がお花見に目覚めた(?)のは、わがSNSの記録を見る限り
10年ほど前の事。
きっかけはその前の春の英国出張でした。
滞在中、連日どんより曇り、なにより景色に色がない。
花がほとんど見当たりません。
帰国後つくづく思いました。
日本の春は色鮮やかでなんてすばらしいのだろう、と。
以来、春はせっせと花追い人になり、
新宿御苑、千鳥ヶ淵、新国立劇場あたりを毎年、あるいは2,3年ごとに訪れ
お花見をするのが常になりました。
丁度定点観察みたいに、今年の桜や天気は去年よりxxだったなぁ、
などと比べたり。
意外に年ごとに咲き誇る期間やスピードに差があるものです。
けれども今年は、残念ながら花見のマナー違反がことさら気になりました。
先日書いたとおり、新国立劇場では4台連なって外国人が花見路駐。
そしてどこでも、かならず桜の枝をひっぱって顔の前に持ってきて写真を撮る。
桜を愛でる、という感覚が国内外で微妙に違うのを感じます。
そしてソメイヨシノが咲く前の3月、早咲きの桜の前には大行列(御苑)。
枝が垂れている部分で外国人が延々列を作って記念撮影。↓
外国人が作り始めた列に並ばないと写真を撮れないとか、なんだかやるせない気分。
・・というわけで、ソメイヨシノ本番の今の時期、インバウンド率の低い場所を
狙うことにしました。
(ただし、今思うと、ソメイヨシノ本番前は、咲いている木々が少ないので
マナー違反が目立って感じられたのかもしれません。)
ターゲットはこちら、大宮公園です。
嗚呼、これこれ。
桜の木は枝を引っ張るのじゃなく、その下でお弁当を広げたり宴会したり。
桜に包まれていい気分に浸ればいいの。
特に気に入ったのが、桜の木の立派なこと。
中目黒や自由が丘当たりの桜は上部を伐採するなどして、
往時の迫力が亡くなった、と祐天寺の友人が嘆いています。
秘密はこれかな?
桜再生のために、腐心している様子がうかがえました。
大宮公園は明治18年に開園。
埼玉県最初の公園なんですね。
この場所は↓、もともと相撲場跡地だった場所。
平成5年に横浜の牡丹園から120年生のシダレザクラを移植。
樹木活性化事業の一環として今後もサクラを健康な姿で後世に残すべく、
そのシンボルとして植えられたもの。
このように、木々の健全性を意識した取り組みが随所に感じられます。
園内広いので、奥の方はなかなか穴場のようでした。
大宮第二公園にも足を伸ばしてみました。
桜以外の時期に埼玉県立歴史と民俗の博物館訪問でこの場所に来たことはあるけど、
桜の時期の光景は一変。
同一の場所とは思えないぐらい華やかでした。
せっかくなのでこちらにも足を伸ばして、、、熊谷桜堤です。
満開は来週半ばぐらいかな?
お花見というといつも都内の同じような場所に行っていましたが、
未知の場所、新鮮でした。
そして、昔ながらのお花見気分に浸ることができました。