日曜日の小田原エクスカーションの続きを。
目的地は小田原文学館。
小田原ゆかりの作家の資料もさることながら、建物も見てみたかったのです。
設計は、慶應図書館その他を手掛けた曽禰達蔵です。
文学館へ行く前にうろうろして目にしたものはーー
まず、二宮尊徳/金治郎(金次郎)を祀る小田原城址公園の報徳二宮神社。
境内には見慣れた二ノ宮金次郎像があります。
この像は昭和天皇の御大礼記念の寄進で作られたもの。
全国の小学校などに約1000体制作されたそう。
ところが、今全国各地にある金次郎像は、オリジナルのものではないようで。
戦時中、すべて供出の憂き目に遭い、唯一現存するのがこちらの1体とのことです。
どうやって供出を免れたのか、すがってお願いしたのか、あるいは象徴として例外処理されたのか
あるいは神社が隠し持っていたのか?ちょっと気になります。
下を向いて本を読むのがいま交通量の多い状況では危険、真似するな
とかいう声もあるとか?
まあそんな世知辛い事は言わずに、勉強に没頭する熱意を見習いたいもの。
思っていたより童顔。
境内にはもうひとつ、金次郎像があります。
「金次郎その後」編、みたいな壮年の像です。
こちらは書にずっと目を落とすのではなく、まっすぐ前を見据えています。
大人バージョンでは、筆も持っています。
足腰は丈夫そう。
年月が顔に刻まれています。金次郎おのこのタイプの銅像は初めて見ました、壮年バージョン。
そして境内にある「きんじろうカフェ」はなかなかの人気店。
これはランチに行く前、通りがかりに撮影したので比較的ゆったりしていますが、
夕方お茶に訪れたときには満席状態。
ラテアートやクッキーに二ノ宮金次郎があしらわれています。
前方不注意、わき目もふらず、ソフトクリームの山に突進していく金次郎。
ボリュームたっぷり、人気の一品。
中央、桜の中の金次郎はカプチーノ、
右の開運バージョンはキャラメルマキアート。
桜はまだまだ先でした。