昨日に引き続き、昨今流行の美術展覧会コラボメニューの話題です。
今回の国立新美術館のマティス展コラボメニューは、絵の構図まで似せようとしてしています。
でも持論は、そこまで無理にしなくても。。。
インスタ映えを追及しすぎて、あんまりおいしそうに見えないから。
(食べたら驚くほど美味だった、ということはあり得るけれど、まず食指が・・。)
いみじくも昨日コメントで頂いたように、ここまでくるとハッキリ言って、
もはやキャラ弁の世界です。
もし本気で真似るなら、見習ってほしいお手本があります。
↓これ。
ここまでやれば、あっぱれ。
でも中途半端に終わるなら、やらない方がいい。
やるなら絵に失礼にならぬよう、もっと本気でこのぐらい極めて!
この麗子弁当は、こちらで見ることができます↓
実はこれ、偶然今日見つけました。
”コラボメニューがキャラ弁化している”、というコメントに応えるべく、
適当なアニメのキャラ弁を探してマティス展のメニューと並べてみようと画策したもの。
すると、想定以上の力作を見つけてしまった、というわけ。
個人的にコラボメニューは、なんとなーくニュアンスが似ているかも、
程度の控えめでも十分幸せ。
別途昨日コメントに書かれていた三菱一号館もコラボメニューに力を入れているけど、
私が体験した範囲では、嫌味は感じません。
例えば2013年の「浮世絵Floating World」展。
浮世絵で旅する素敵な展覧会でした。
コラボランチは、というと、「浮き浮きちらしセット」!
もうこのネーミングだけで十分です。
セット内容は:
八寸に見立てたオードブル5種盛り合わせ
煮穴子と揚げナスの黒米かわり寿司
グレープフルーツとレモンのジュレ
これに珈琲を追加して。
オードブルのお皿についてきた超なめらかなコーンスープは
江戸切子もどきの入れ物に入っていて、江戸時代=浮世絵繋がりでニンマリさせます。
あるいは、同じく三菱一号館美術館のフォルチュニー展(2019年)。
フォルチュニーの十八番・デルフォスと呼ばれるドレスにちなんで
ドレスのすそ風ガーゼをあしらっています。
お皿も金色で華やかさアップ。
アーティゾン美術館のカフェも、コラボに際してデスパレートな必死さがなくて好き。
これはローランサン展のときのもの。(2023/12/9-2024/3/3)
友人4人で行きました。
前菜の「サーモンのショーフロアとアボカドロール いんげんのマリネ」は:
「二人の少女」の色合いをほんのり取り入れたもの。
「蝦夷鹿内もも肉のロースト かぼちゃとビーツ 5種ベリーソース」は:
「手鏡を持つ女」をイメージしたもの。
ああ、言われてみればなんとなく、、、程度の再現性です。
デザートはコラボメニューでないものをチョイス。
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あるいは、こういうのも悪くない。
パレットにのったオードブル。
故・堺屋太一さんの美術館、愛住美術館の「ラトラス・フィス」にて。
あるいは金沢21世紀美術館のレストラン"Fusion21"の前菜。
↓"Fusion21"
これで十分、料理をむりやり絵に合わせなくてもいいのじゃないかなぁと思います。