故・堺屋太一さんと奥様が創った美術館、”美術愛住館”。

 

隣接するレストラン「ラトラス・フィス」がよさげだったのですが、

訪問時は予約で満杯。

 

こじんまりしていて座席数が少なく、あっという間に定員になってしまうようです。

みどりの日も満席で、こどもの日になんとか予約を取ることができました。

 

神楽坂にある「ラトラス」の姉妹店なので

期待が膨らみます。

 


ランチメニューは3つ。

 

展覧会とコラボしたメニュー・アンドリュー・ワイエスと

夫用にはもう一つ別のメニューを、と思ったのですが、

グループ内で同一メニューにせねばならないと知り、

(おそらく別メニューだと全員のペースがそろわないから)

2人ともワイエスのコースにしました。

 

展覧会が終わるともう食べられないので。

 

基本的にこのメニューは、展覧会を見た人のみオーダー可能に

なっています。(でも交渉余地はありそう。)

 

 

 

 

ワイエスのコラボメニューの特色は、画家の出身地である

米国メイン州の特産物をふんだんに使っていること。

 

その特産とは、オマールエビとブルーベリーです。

 

 

オーダーが済むと、さっそくパフォーマンス。

ハーブの入ったお水を黄金のお皿に注ぎます。

 

 

 

すると、お皿にちょこんと載っていたトローチのような白く小さい塊が、

にょきにょきっと頭をもたげ・・・

おしぼりになります。

 

 

 

 

そしてアミューズ:

安納芋、リエットサンド、パルメザンチーズのクラッカー。

 

 

 

前菜は、パレット型プレートに以下が載っていました。

 

フォアグラのクレープ、
フォアグラのクレームブリュレ
飴をコーティングしたプチトマト

バゲット、
木苺のピュレ

 


 

 

次にスモークが薫るオマールエビのジュレ+温泉卵。

蓋を開けると煙がもくもく、、、という演出がありました。

あっという間で写真撮影は間に合わず。

以下は蓋を取った後のもの。

 

左が蓋を取った直後。かき混ぜるとオマールエビがざくざく。

 

 

 

 

メインは一択。

黒鯛のグリル・オマールエビのアメリケーヌソースがけ。

 

 

 

デザートはチーズケーキとアイスクリーム。

コーヒーカップのソーサーが真四角で目新しいです。

 

 

 

 

 

最後のプチフールは、チョコレートケーキやフィナンシェなど。

 

お持ち帰りも可能とのことでしたが、小さいものですし、

持ち帰るうちに形が崩れるのは残念なのでその場で頂きました。

 

店内から外を眺めます。

配置は、2人席、4人席、4人席、2人席とこぶりです。

 

 

 

 

順然たる美術館併設のレストランというわけではないですが、

真隣ということもあり、共存している格好です。

 

 

メイン州の特産はロブスターなどと聞き、

食べながらアメリカの州を考えるきっかけになりました。

 

 

メイン州のロケーションは知っています。

大好きな作家ジョン・アーヴィングがメイン州や隣のニューハンプシャー州舞台の

作品を書いているので場所を確認したことがあるので。

 

でも、メイン州とニューハンプシャー州がどの州と接しているのかなど

意外と盲点でした(バーモント州でした)。

 

 

美術館のコラボメニューは原美術館のデザートも含めいくつか経験ありますが、

見た目だけでなく、特産品を使うなど中身にもワイエスを感じさせる要素があり、

展覧会の余韻が漂います。

 

 

関連:堺屋太一氏が建てた美術館でワイエスの絵を鑑賞する