源氏物語、今度こそちゃんと読もう、、と意欲だけはあるものの、
まだ桐壺の周辺をぐるぐるしている状況。
というのも、好奇心にかられて見てみた角田光代訳が想像以上の超訳で、
そうなると訳を片っ端から比較したくなってしまい。
(とりあえず3人の先人の訳を以下に。)
角田訳は、最初の出だし「いづれの御時にか」を一文で独立させていて、
そもそもそこで大きな驚き。
さらに、普通注釈で書くところをそのまま説明文として本文に放り込んでいるから
出だしは、原文2行のところ5行。
「でしょうか」と書いておいて、次は「仕えていた」と続く角田訳。
フェーズが合わないような気がするけど、
冒頭を独立一文にさせ、読者を巻きこむ文体にして、
気を引くことができればOK、そんな意図が見える。
原文の風合いは考慮に入れず、べたで理解するための本。
丁寧に書かれている分文学性は失われ、
小気味いい簡潔な原文が、緊張感のない文章になってしまった。
シドニー・シェルダンの超訳同様、原文と比較してはいけない類の本だろう。
◆いづれの御時にか、 女御、更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めきたまふありけり。
●与謝野晶子訳
どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵を得ている人があった。
●谷崎潤一郎訳
何という帝の御代のことでしたか、女御や更衣が大勢伺候していました中に、たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。
●円地文子訳
いつの御代のことであったか、女御更衣たちが数多く御所にあがっていられる中に、さして高貴な身分というではなくて、帝の御寵愛を一身に鐘めているひとがあった。
●角田光代訳。
いずれの帝の御時だったでしょうかーー。
その昔帝に深く愛されている女がいた。宮廷では身分の高い者からそうでない者まで、幾人もの女たちがそれぞれに部屋を与えられ、帝にに仕えていた。
帝の深い恩寵を受けたこの女は、高い家柄の出身ではなく、自身の位も、女御より劣る更衣であった。女に与えられた部屋は桐壺という。
さて、NHK大河ドラマ「光る君へ」の最初のロケ地は、平安神宮であった由。
もともと柱など本格的で、この味はセットでは出せないな、と思って見ていた。
下の6枚は22年秋の旅行時のもの。
空が見るからに秋の空。
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絵画の話題:
国立西洋美術館の常設展に頻繁に展示されるフェルメールの「聖プラクセディス」は、
個人像で寄託品なので、写真撮影厳禁。
実際の所有者は誰なのか?とよく話題になっていたけれど、このほど氏名が公開になったようで
カカクドットコムやクックパッドで手腕を見せた穐田誉輝さんだという。
穐田誉輝氏、、、単に実業家という以外に、なにかほかに話題があったよね。
=> 画像検索 => 思い出した => 菊川怜さんの旦那さんだ。
菊川さん結婚の話題が出た際、お相手の人をせっせと画像検索したので
あの顔を覚えていた。
落札価格は10億円以上らしい。
えーと、ちなみにこの絵の真贋論争は決着がついたんだっけ?