5-6年前から毎日の備忘録をエクセルシートに記し、
展覧会プチ感想や講演会内容をWordに書きつけているので、
なんとなく日々の事柄が自己完結してしまい、ブログに記すのが
アットランダムになっている今日この頃。
でも写真付随で備忘録化しようとするとやはりブログが便利。
ということで、今更ながらだけど、10月に少し書きかけた国会議事堂見学の
フィードバック第2弾として、”これは初めて知った!”という事柄を以下に:
◆参議院と衆議院 議場の大きな違い◆
参議院と衆議院、ぱっと見では議場が瓜二つなのだけど、
大きな違いがありました。
●参議院議場:開会式の際、天皇陛下をお迎えするので議長席の後ろに玉座あり。
天皇陛下の御傍聴席は、議場後方にある。
●衆議院議場:玉座なし
議長席の後ろに玉座がない代わりに、議長席後ろの上部に天皇陛下御傍聴席あり。
●ただし!天皇陛下の御傍聴席はこれまで一度も使用されたことはない。理由は、傍聴=政治への介入とみられる可能性があるため。
証拠写真↓
●参議院議場(正面議長席の後ろが玉座)
玉座=「お席」
御傍聴席は、議場の後方、議長席と対面する形で配置。
●衆議院議場
正面議長席の後ろは扉・その上は傍聴席、という2段構え。
参議院では議長席の後ろが「お席」になっており、天皇陛下の頭上に別室を設けることは
あり得ないので、2段構えではない。
議長後方2階部分「御座所」が天皇の御傍聴席。
衆議院開会式では陛下をお迎えすることはないので玉座はなく
議長席の真後ろは壁・扉になっている。
参考)明治時代、第二仮議事堂・貴族院議場に置かれていた玉座↓
◆議場の模様◆
衆議院・参議院、ともに上方脇に4つの枠入り意匠があります。
意味ありげなので意味するところがあるのか質問したところ:
4つの図柄は士農工商を表す、とのこと。
つまり、皆が政治に参加するよう、四民平等をアピールするもの。
稲=農民、盾・刀=武士、六角形・機械=工、最後が商業のシンボル「マーキュリー」で商人。
◆四隅に3つしかない彫像◆
中央広場に彫像が置かれている話は書きましたが、実は4角に置かれた彫像は3つのみ。
あとひとつの場所は台座のみなのです。
板垣退助 北村西望作(すぐ下左)
大隈重信 朝倉文夫作(すぐ下右)
伊藤博文 建畠大夢作(2つ下左)
4人目をだれにするか決められず持ち越しになった結果らしいです。
ただ、政治に完成はない、未完の象徴として台座のみ置かれている、とう説も。
ほかにもいろいろ勉強になったので、また気が向いたら記します。