2年前、wargnerさんのブログで、わあこれは行きたい、
と思った鰻屋さんに、ようやく行ってきました。
(リンク許諾、ありがとうございました。)
去年はなんだかんだで機会を逃したので、今年こそ、と7月にはメニュー内容をチェック。
昨年鰻不足でメニューから消えていた「福」が復活したと知り、機会をうかがっていました。
行くなら鰻の時期だ、と世間が自覚する8月より前に行きたかったものの、
仕事が立て込んで断念。
8月に入り、とりあえず店に電話をして、お盆時もやっているか聞いておきました。
お盆も開店しているけれど、出荷次第で営業がなくなることもある、とのことでした。
先日3度目の訪問をしたwargnerさん情報によると↓
10時15分に列に加わり1時間待ちだったとのこと。
8月は絶対人が増えているだろうから、と10時ジャスト着。
(開店は11時。)
ところがすでに大行列。
私の後に並んだ人は、道路を挟んだ歩道に並ぶよう指示されていました。
思った通り8月には人が増え、通の人はみなさん10時よりは前に着くことをめざしているらしく、
私が並んだあとにはしばらく誰も来ない状態。
そして並んだ時間はきっかり2時間!
つばの広い帽子+日傘+水分補給+塩飴をなめ続け、耐えしのぎました。
店内に入ってびっくり、店内混雑しているかと思いきや席の間隔もゆったり。
お店の人も急かすことはしません。
ちなみに並んでいる途中で「本日売り切れました」の看板が出ました。
迷わず頼んだ福は、聞いていたとおりのボリューム!
でも味は上品、ふんわーり、ふっくらしていて、この行列のわけがわかりました。
肉厚でも肉薄でもなく、絶妙な厚み・焼き加減・食感です。
もっと家から行きやすく、ここまで並ばなければ、頻繁に行くのになぁ。
頑張って2/3たいらげたけど、ギブアップ。
お弁当用の容器をもらえるので、お土産に持ち帰りました。
新小岩界隈は生まれて初めて。
緑道があるようなので帰りに寄ってみようなんて思ったけど、
もちろん帰りにはそんな考えは放棄。
待ち時間が予想以上だったのでね。
おいしいパン屋さんが隣駅にあるとか調べてはいたけどそれも放棄。
駅前のアーケードの入口に文明堂があり、目の片隅でとらえた店頭の切れ端カステラを
速攻で買って速攻で帰路につきました。
***
そしてやはりお盆の最中に見たのがフランス映画「シモーヌ」。
エルザ・ジルベルスタインのなりきりぶりがスゴイ、と聞き、友人とともに有楽町へ。
人権派の仏政治家シモーヌ・ヴェイユ(同姓同名の哲学者の方ではなく)の
半生を描いた話題作です。
聞いていたとおりジャン・デュジャルダンと共演した「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲」と
同じ女優さん?と思えない変身ぶりでした。
少女期は別の女優さんが演じ、エルザは壮年以降で登場。
役作りで太ったとは聞いていたけれど、顎のたるみとか、特殊メイクも入っているのか
リアルでヴェイユになりきっていました。
ただ、政治家になる前の苦難の少女期の描写に比重が置かれていて、
途中苦しくなりました。
アウシュヴィッツ収容所から生還したという過去が迫真のリアリティで描かれていたので。
政治家としてのヴェイユの功績のひとつ、中絶を認めたヴェイユ法成立のくだりなども登場するけれど、それは前半に矢継ぎ早に流れるように織り込まれ、後半回顧シーンとして
これでもか、と収容所のシーンが続きます。
過酷なんていう言葉じゃ形容として生易しすぎる、、そんなシーンの連続です。
非人間性の極みは、目を背けてはならぬ、と思いつつも辛いものがありました。
その過去こそが、人権派として活躍するその後につながるので、
はずせない重視すべき要素であるには違いないのですが。