今年の松本旅行。

以前国宝・松本城見物の話を書いた後、こちらにはまだ触れていませんでした:もうひとつの国宝・旧開智学校。

 

昨年予定していた松本観光をコロナ感染増加でキャンセルし、今年リベンジを果たしたものの、その間に旧開智学校の方は耐震工事で休館になってしまいました。

旅行延期あるある事象ですが、不幸中の幸いというか、藤棚のある庭の方まではアクセスできました。

 

さらに、隣接している松本市旧司祭館(昨日触れた司祭館)で旧開智学校のビデオが上映されていました。

内装の説明に加え外観意匠説明もあり、ビデオを見た後にそれらをじっくり確認できるというメリットも。

 

 

下は、正面から見た旧開智学校。

明治6年にできた小学校だそうで、国宝指定は2019年のこと。

小学校が国宝になったなんて、卒業生の方はさぞお喜びでしょう。

昭和34年の台風被害時まで学校として機能していたそうです。

 

例によって事前に写真などはなるべく目に入れないようにしていたので、行ってびっくり。

想像以上の美しさ。

なるほど小学校で国宝指定、というのも頷けます。

 

ちょっと和風と呼んでいいのか洋風と呼ぶべきか迷うほど無国籍風でもありますが素晴らしい堂々たる姿。

 

屋根はお寺風です。

それもそのはず。廃仏毀釈になった廃寺をベースに作られていったのだとか。

とはいえ中間地点の水色x白の雲のような模様は、ウェッジウッドのカメオのごとく洋の香りが漂います。

 

 

 

学校の歩みが公式サイトに出ていますので貼り付けます。↓

 

 

宣教師館で見たビデオ情報によると、屋根の部分が塔の左右で長さが違うため、右から見たときと左から見た時では印象が変わるのだそう。

向かって右側への立ち入りは不可だったため、目視で見え方の違いを確認することはできませんでした。

 

 

 

とりあえず左からの景色はこのような感じ。

遠くに山並みが見えます。

 

 

 

 

下はビデオの画像です。

部屋には龍の透かし彫りの扉もある模様。

驚く間もなく、こんな情報が入りますーー

 

 

 

”となりのお寺から持ってきた扉です”!

廃仏毀釈で廃寺になった後、こんなふうに生かされていったのですね。

なんとも不思議な空間!

 


 

 

旧開智学校、いまは閉鎖中ながらそれまでは、教室風景を再現している部屋もあったそう。

ただしこの再現している部屋自体は、もともと生徒の部屋でなくそれより2倍拾い職員室なのだそう。

 

個人的に面白いなぁと思ったのは右手の扉。

外観写真で確認できると思いますが、窓と同じ色合いです。

 

正面の黒板に立てかけてあるものは勉強用の掛け軸。

 

 

 

小学校1年生で習う漢字にしては難しいーー。

籮蔔(ラフク)!?

大根の事らしいですけど。

蕈(キノコ)、薑(ショウガ)・・・これは書けません。読めません。IMEパッド様様です。

 

 

 

そしてこちらは講堂や試験会場として使用された場所。

廊下の端で?と思ったら、こういうことらしいです。↓

色ガラスもきれいですね。

 

 

 

中には入れなかったものの、これですっかり見た気になりました。

外装編の説明も見ごたえがありました。

長くなったので一旦区切ります♪