◆旧校舎の姿を記録に残す 

◆私の勉強道具はアートグッズづくし

 

 

東京・飯田橋にあるアンスティチュ・フランセ(東京東京日仏学院)は、私にとって第二の母校ともいうべき存在。

連続的に通学しては、仕事などで中断し、また再開する、というのを繰り返しています。

 

 

この校舎は、既に記したとおり、ル・コルビュジェの弟子坂倉準三氏が手掛けました。

老朽化が進んだため、隣に新校舎を作り、この旧建物をその後改修したうえで二本立ての校舎が敷地内にできる予定。

 

これまで新校舎の話(設計者は藤本壮介氏)ばかり書きましたが、この旧校舎は1951年の建物とは思えないほどモダンです。

今はすっかりすすけてしまいましたが、できたての真っ白の姿はさぞ目を引いたことでしょう。

 

 

 

 

板倉氏設計のプレートはしっかり壁面に掲げられています。

日仏2か国語で。

 

 

 

こちらの建物は、柱が太くて表情があるのが特色、と思っています。

 

 

 

ここで建物の話を一旦中断して、私の勉強セット一式です。

 

クリアファイルはだいたい展覧会に行くたびに買っているので、毎回変えていますが、目下これが非常にお気に入り。

マクシミリアン・クルツヴァイル 《黄色いドレスの女性(画家の妻)》です。

オレンジがかった黄色いドレスの図形的なフォルム、広がりが目を引きます。

 

先日これら一式を机の上に並べていて、つくづくてんでばらばらな趣味だこと、とあきれ返って苦笑。

 

まあ一番好きなのはルネサンス前のジョットやロレンツェッティ、シモーネ・マルティーニあたりの宗教画ですけれど、今の勉強セットはルネサンス以降の柄になっています。

 

 

 

↑時計回りに:

・国立新美術館 2019年「ウィーン・モダン展」で買ったクリアファイル、

・三菱一号館美術館 マリアーノ・フォルチュニ展のノート(大学ノートに展覧会リーフレットをカバーがわりにつけただけ)、

・国立新美術館 2018年「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション展」の辞書(リーフレットをカバーに)

・東京都美術館 2017年「ティツィアーノとヴェネツィア派展」のペーパーバック「A la recherche du temps perdu (失われた時を求めて)3巻」(リーフレット)

・ヴァチカン美術館システィーナ礼拝堂にあるボッティチェリの絵のペーパーバック「A la recherche du temps perdu (失われた時を求めて)1巻」(物語の中でカギになる絵。画像はネットから取得)

・チフーリ・ ガーデン・アンド・ガラスで購入したガラスペン

・国立西洋美術館 2019年「松方コレクション展」で買ったチョコ入れ(筆入れ代わりに使用)

・ポーラ美術館常設展の定規

・大原美術館のモネの睡蓮消しゴム

 

 

ノートを取っている最中線を引くことが多いので定規は必携。

ポーラの定規は筆入れにも収まるし、なかなかよいサイズ。

 

 

 

 

さて、日仏学院の建物の話に戻って、

こちら↓は二重らせん階段。

フランスのジャンポール城にも採用されていますが、愛人と正妻が鉢合わせにならないように壁で仕切られ平行に作られた螺旋階段です。

 

学校になぜこれがあるのか不可解ですが、遊び心ですかね。

 

 

この一角は、普段は学生でも立ち入り禁止。この日はオープンハウスで入ることができました。

 

 

この二重階段本当にうまくできています。

左に見える階段が表向きの階段。

そのとなりにある開かれた入口の先にも階段があり、平行するらせんになっています。

 

 

 

今は取り壊されてしまったブラッスリー。

長い間お世話になりました。

新校舎ができるまでお預けです。

 

 

 

中は、白とくすんだ小豆色の二色使い。

床も白と小豆色に近い茶色が交互に入っています。

いまでは色あせしていていますが。

 


 

 

恐らく耐震工事がなされたようで、窓のところが補強されています。

窓は結構そっけない印象。

病院などにありがちな。

 

ステンドグラスらしきものは地味な場所にあるせいか、誰も目に留める人はいません。

 

 

 

新校舎の模型です。

屋上ができると聞いていますが、これを見ただけではイメージがなかなか沸きません。

 

 

先日の設計者による講演会。

 

 

 

改修工事ではどの程度手が入れられるのか。

壁面は白く生まれ変わるでしょうかね。

 

全くタイプの違う新旧校舎がどう融合するのか、見ものです。