【Sparks(スパークス)】というバンドの愛おしさについて | アート荘DayDream事務所

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どうも。梅雨明けしたのに、また梅雨が戻ってきたか?

て思えてならない ゾウイこと敦獅です。

 

今回は箸休めってことで、Bowieじゃない記事を書こうかと。
 
安倍元首相が撃たれて亡くなってしまったっていう悲しい事件のことの記事を書こうとも思ったのですが
(思うこと沢山ありすぎて(´;ω;`))、
 
いつまでも悲しい気持ちを引きずりたくないので、
 
 
今回は僕の大好きなバンド Sparks(スパークス)について書こうと思います。
 
というのもですね、
 
今年のサマソニにスパークスが来るっていうのと、
 
またついでの単独ライブもやってくれるということで、
 
ちょっとまた話題に上がるのかなと。
 

今年に入ってからスパークス関連の映画も2つ日本で公開されましたしね。
 
すでに話題にはなっていますが、本当にまだまだ知名度が低いバンドなんですよ。
 

ホント、ビックリするぐらい知名度が低い

 

50年以上のキャリアがあるバンドなのにw

 

 

そんなひっそり話題になってるバンドを紹介します。

 

 

スパークスの全アルバム全曲紹介の記事も書く予定です。

 

Bowieの記事が落ち着いたあとにでも。

 

 

 

スパークスというバンド(ユニット)について

 

 

スパークスは、キーボードの不気味なちょび髭でお馴染みの 兄 ロン・メイル と

 

ファルセットヴォイスで中性的なヴォーカルの 弟 ラッセル・メイル の

 

兄弟を主体としたアメリカのバンドです。

 

 

1968年に【ハーネルソン】というバンド名で活動開始。

 

トッド・ラングレンの目に止まりメジャーデビューを果たします。

 

しかし、全く売れず、

 

1972年頃に【スパークス】に改名して、

 

セカンドアルバムに収録されている【ワンダー・ガール】で小ヒットします。

 

 

1972年発表のセカンドアルバムを皮切りにイギリスツアーを開始するも、

 

なかなか伸び悩みました。

 

 

そして、来る1974年、サード・アルバム【キモノ・マイ・ハウス】発表。

 

 

この中の、This Town Ain't Big Enough for Both of Us(以降【ディス・タウン~】表記)】が、

 

シングルカットされ、イギリスで大ヒットを飛ばします。

 

 

当時イギリスでは、グラムロックが絶頂期にあり、スパークスもその要素があったことから、

 

グラムロックの仲間入りを果たし、人気にも繋がったと言えるでしょう。

 

 

アメリカ人の2人ですが、他のバンドメンバーはイギリス人で構成されており、

 

また、兄弟はイギリスびいきと自称するほどイギリスに浸っていた為、

 

完全にヨーロッパサウンドであります。

 

そこもイギリスやフランス、ドイツで流行った大きな要因だったと思います。

 

 

その後の2作品でもイギリスでの成功を納め、

 

1976年に故郷のアメリカ・ロサンゼルスに帰っていきます。

 

 

アメリカでは、アメリカサウンドに近づけてアメリカでのヒットを狙ってたのですが、

 

予想は大きくハズし、皮肉にも故郷のアメリカではヒットに繋がりませんでした。

 


悩みに悩んだ2人ですが、当時最新だったエレクトロサウンドをどうにか駆使できないかと、

 

当時ダンスミュージック界で名を上げていたジョルジオ・モロダーと手を組みます。


 

その作品、1979年に発表したスパークスの異作【No.1イン・ヘヴン】の狙いが大きく当たってヒットします。

 

 

 

ニューウェーブに乗っかり、新たなファン層を獲得しました。

 

クラシック混じりのエレクトロポップスという異作であり、傑作であります。

 

 

ここから1984年まで、立て続けにアルバムを発表。

 


グラムロックの生き残りというイメージもついて回り、

 

やっとグラムが流行りだしたアメリカでも少しだけ注目されることとなりました。

 

その後映画への楽曲提供も積極的に行いますが、

 

88年の発表のアルバムから6年間姿を眩ませることになります

 

完全な低迷期に入ってしまいました。

 

 

2人は相当試行錯誤したとのことで、相当辛い時期だったそうです。

 

 

が、94年、やっと暗黒時代に光が差しました。

 

【Gratuitous Sax & Senseless Violins(官能の饗宴)】

 

 

シングルカットされた【マイ・ウェイ】【ナウ・ザット・アイ・ワン・ザ・BBC】ヒット。

 

 

 

再び注目を集めることになります。


90sのダンスミュージックシーンに乗っかることができたのと、

 

自分たちに1番合うヨーロッパサウンドに戻したことが功を奏したのと、

 

70sから20年周期の法則による90sで、グラムロック再評価が重なったことによるヒットだと僕は感じています。

 

 

2002年、アルバム【リル・ベートーヴェン】では、クラッシックポップ、クラシックロックを

 

【No.1イン・ヘヴン】より強くしたような作品であり、オペラ色を加え、以来の異色のアルバムになりました。

 

【No.1イン・ヘヴン】同等、あるいは超えるぐらいの、かなり評価の高いアルバムです。

 

 

 

 

この色は次作とそれ以降に繋がることになり、かなり大きな転換点だったとも言えます。

 

元々オペラやミュージカルが好きな2人ですが、ここへ来て溜め込んでいた爆弾を投下したかのごとくw

 

兄ちゃんの天才的な作曲力が発揮されたアルバムです。

 

 

 

2008年のアルバム【エキゾチック・クリーチャーズ・オブ・ザ・ディープ】

 

ここから今のスパークスの色が確立化して今に至るって感じですかね。

 

このアルバムの21×21コンサートというのが、とても画期的で、

 

それまでのアルバムを1日1枚ずづ全曲ライブで演奏するっていう、

 

自分虐待とも言えるような試みをやり遂げますw

 

 

最初から最後まで高音で歌われるシングルB面曲【プロフィール(1975年)】まで歌うっていう狂気の沙汰ですw

 

何が狂気って、じじいラッセルにこんな無茶をさせる兄ちゃんでもあり、

 

じじいになってもそれに素直に従って、辛くても楽しそうに歌うラッセルですw

(むしろラッセルがやりたがった説ありw) 

 

もはやアホの領域ですが、それは褒め言葉であり、

 

こういう無茶をファンは求めていたりしますw

 

まさに変態兄弟ですw

 

 

その後2017年まで、スパークス名義のスタジオアルバムは出ません。

えwってwww

 

 

9年もwww

 

 

Bowie並みのw

 

でも細かいことは、やってましたよ。

 

2015年のフランツ・フェルディナンドとのタッグは記憶に新しいかと思います。

 

 

 

その若いフランツとのコラボで、活力を取り戻したのか、

 

2017年にアルバム【ヒポポタマス】スパークスは伝説化して復活

 

 

 

2020年にアルバム【ア・ステディ・ドリップ・ドリップ・ドリップ】復活確定。

 

 

 

ドリップ~では、ちょうどコロナと重なってしまったこともあって、来日してこなかったのですが、

 

今年やっと来日ということで、喜ばしいことです。

 

このMVもコロナ禍真っ只中で、アメリカが相当なダメージを食らってる時に録音・撮られたもので、

 

各自別所で撮ったものを一つの映像にしています。コロナ禍ならではの映像です。

 

 

2018年にもサマソニに参加して、その流れで単独公演をやってくれまして、

 

そこで初めて僕は彼らと会うことができましたが、

 

今年も同じ流れを作ってくれて、どうやら会えそうだと。

 

健康に気をつけてほしいなってところですね。

 

 

2020年に、ドキュメンタリー映画【ザ・スパークス・ブラザーズ】

 

と、

 

兄弟が脚本・楽曲提供を行った映画【アネット】

 

ほぼ同時期に上映され、一気に注目されました。

 

今年、日本でも上映されました。

 

 

で、今年、またサマソニ&単独公演と。

 

 

すみません、長くなっちゃいましたがw

 

ザッとスパークスの概要を紹介しました。

 

50年の歴史をまとめるのも一苦労です(^_^;)

 

飽きてませんか?

 

大丈夫でしょうかw

 

 

 

スパークスの魅力1【サウンド】

 

よく【ひねくれポップ】と紹介される根源は主に音にあります。

 

何曲か動画を貼りましたけど、

 

特に最初の2つは、まあひねくれ効いているかとw

 

「何なんだ?この変な曲は。」

 

っていうところにありますね。

この普通ではない感じが、そのままスパークスの魅力なんです。

これまで聴いたことないようなね。

 

だから古い曲が僕は好きなんです。古いのにすごく新鮮なんですよ。

 

今にはない斬新なサウンドなんです。

 

僕も【ディス・タウン】で一発KOされました。

 

 

楽曲はほとんど、キーボのお兄ちゃんが作詞・作曲していて、歌詞も相当ひねくれていますw

 

非モテ男の勝手な愚痴や妄想みたいなものも多く、それをモテモテの弟に高音で歌わせるっていうwww

相当特殊じゃないかなとw

 

兄弟だからこそ、こういうことも許されるんです。

 

ファニー・フェイスという楽曲は

 

「僕は良い男でモテるんだけど、変な顔になりたいんだ。変な顔になることが僕の幸せなんだ」

 

と、弟に歌わせることで映えるというねw

 

 

お兄ちゃんwwwこええwww


ラッセルかわいそうwww でも全く嫌だとは思っていない純粋でチャレンジャーな弟・ラッセル。
 

メッチャひねくれてますよね。ひねくれバンドの代名詞がスパークスだと言っても過言ではありませんw

 

 

そしてスパークスの魅力サウンドと言ったら、

 

ジャンル分けがなかなか難しいってところもありますね。

ローリング・ストーンズのように一貫してるわけではないところが、また魅力のひとつなんじゃないかなと。

 

 

僕も数年前からハマってるのですが、全然飽きがこなくて、なかなかスパークスから抜け出せないんですよ。

 

だから結構困ってることでもあります。

 

 

デビュー前やハーフネルソンの頃はサイケ風でもありましたし、

 

グラムロック時代は、ロンドンポップのようでもあり、

 

【No.1イン・ヘヴン】なんかはなんなんでしょう?

 

ニューウェーブに入れて良いのかわからないジャンルです。

 

エレクトロダンスミュージックと言い切ることもできません。

 

90sなんかはそれでも良いかもしれませんが。

 

80sは、エレクトロポップパワーポップで良いと思いますが、

 

【リル・ベートヴェン】、【ハロー・ヤング・ラヴァーズ】のジャンルはなんですか?とw

 

クラシックともロックともエレクトロとも言い難い作品です。全部と言っても良いですしね。

 

こういう分類が難しいわけわからないものは、プログレに分類しちゃっても良い気もしますが(^_^;)

 

その域に達してしまっているんですよね。スパークスって。なにげに。

 

 

彼らは一貫としてポップスを提唱していますが、ポップスを極めすぎて、人々は兄弟に追いつけてないですw

 

ポップスってなんだっけ?って感覚ですw

 

ひねくれてますよねー。全くもってひねくれてますw

 

ポップスとは言いつつも、結果的には型に断固としてはめたがらないような楽曲に仕上がってるというw

 

 

スパークスの魅力2【パフォーマンス】

 

次は見た目や設定、パフォーマンスでの魅力なんですが、

 

これは見てわかる通りですね。

 

まず最初は弟ラッセルの性別不詳の声と見た目。

 

見返して気付くのが、兄ロンの異常さですw

 

見返して以降は、しばらくラッセルから目が離れて兄ちゃんから目が離せなくなる。

 

っていうのが、多分多くの人が通る道だと思いますwww

 

 

あんなキーボディストは見たことがありません。

 

無表情で時たまカメラを睨みつけ、と思ったら天井を睨みつけたり、たまに不気味な笑みを浮かべたり

 

基本ジッとしていて淡々と鍵盤を叩きます。

 

それなのに圧倒的な存在感なんです。

 

この異常さは、あの元ビートルズのポール・マッカトニーでさえ、モノマネしちゃいます。

 

 

そして、その不気味さは、元ビートルズのジョン・レノンでさえ目に止まるほどでした。

 

ちょび髭であのナリですから、ヒトラーをイメージしてしまう人も多いです。

 

僕はチャップリンだと思った派ですけどね。

本人もチャップリンのつもりだったようですしw

 

 

曲はどうでも良いから見た目が気になるって人も多かったと思います。

それぐらい、強烈です。

 

僕もその一人なんですが、この見た目のせいで、これまで手を付けてこなかったという人も沢山居ます。

 

 

兄が陰だったら、弟は陽

 

その正反対さもあえて誇張してた部分もありますし、

 

むしろ何も作ってなくて、これが自然の自分たちです。とも言っています。

 

兄→陰キャ 弟→陽キャ

兄→モテない 弟→モテる

兄→恥ずかしがり屋 弟→目立ちたがり屋

兄→冷静 弟→破天荒

兄→甘え下手 弟→甘え上手

兄→引っ張る 弟→引っ張られる

兄→大人っぽい 弟→子供っぽい

兄→コミュ障 弟→口達者

兄→近寄りがたい 弟→近寄りやすい

 

こういうところですね。

 

兄弟あるあるだと思いますw

 

弟のほうが成功しがちとかさ。

 

一方で、話かけたら、意外と兄の方が気さくで絡みやすいっていうのもあったりします。

 

弟は繊細でクールな面がありますので、話しかけづらいっていうエピソードもあったりなんかしますね。

 

僕も弟が居るんで、なんかすごく共感します。

 

 

あと、こういうキャラだからかもしれませんが、兄ちゃんのユーモアが爆笑をかっさらう映像が結構出回ってますw

 

こんな見た目ですが、頭がよく、ユーモアに溢れた楽しい人なんですよね。

 

眼力強すぎて、ライブで目が合うとちびりそうになりますがwww

 

 

弟の方はですね、実は僕はメチャ推しです。

 

いや、兄ちゃんもたまらないんですけどねwww

 

いやいや、ラッセル君にももう少し注目してみてほしいです。

 

 

ほら!!

 

なんだこの子は。と。

 

なんだその純粋無垢な眼差しは。とw

 

最初から2番めに貼った【ディス・タウン】の映像をもう一回観てください!

 

なんだ、この可愛い子は!!!

僕は初めて観た時、男か女か本当にわからなくて、生放送でリスナーさんにずっと問いかけましたよw

 

「え?マジでどっち!?」とw

 

妹の間違いだろ!?とw

 

で、男かってわかったら兄ちゃんの面白さに、しばらくハマっていたのですが、

 

一周回って弟のラッセル性別不詳疑惑に戻ってくるわけですよwww

 

なんだこのフランス人形みたいな可愛い子は!!!ってw

超絶可愛いんですよね(*´ω`*) またあんな声で歌うもんだからw

 

楽曲によっては、声だけ聴くと本当に女の子に思えちゃってマジで惚れます。

(注意してください、皆さん。この子は悪い子です!w)

 

もうそれ以降、現在もラッセルは本当は女の子説を疑っているわけですよw

 

 

男なんですけどね、結局。

ザ・男っていうw(ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!)

 

これを見ても男だということをウソだと信じたい僕。

 

僕はこれだけの話題で記事作れますよ!

 

彼が女の子にしか見えない僕は、頭がいかれてしまいましたw

 

ファッションも女の子っぽいし。喋り方も仕草も女の子っぽい。

 

ゲイのオカマちゃんなのかなと思って、何日も調べまくったのですが、そんな事実は1ミリも出てこず。

 

調べてみてはガッカリの繰り返しですw

 

100歩譲って子供みたいに無邪気な可愛い男の子。で、今は自分を納得させているような状況ですwww

なんて可愛い男の子なんだ(*´ω`*)天使かよ。

 

 

なんなんですかね、この兄弟は。

 

私生活も謎が多く、

 

ドキュメンタリー映画でもあまり明らかにされませんでした。

 

 

謎めくところも、人を惹きつけるやり方です。

 

 

兄、今年で76歳。

弟、今年で73歳。

になります。

おじいちゃんです。

 

二人とも、結婚経験無しで子も無し、ゲイでもありません。

 

と、公言しております。

 

 

モテたはずなのに、それも不思議ですし、スキャンダルも一切ありません。

 

ホント色々謎です。

 

ドキュメンタリー映画観ても、肝心な部分は謎のまま。

 

それが、この兄弟。

 

スパークスの愛すべき魅力ですね。

 

 

 

うん。

 

いかがだったでしょうかw

 

魅力伝わったでしょうかw

 

 

見た目の魅力はもちろんあるわけですが、

 

見た目がわからなくても、楽曲だけでも魅力を感じざるを得ないですね。

 

少なくとも僕にはクリーンヒットしてるわけで、

 

多くのミュージシャンにも影響を与えています。

 

 

日本のミュージシャンでしたら、

 

BOOWYの有名ギタリスト布袋寅泰さんですね。

 

彼は、スパークス好きの日本人のミュージシャンの代表です。

 

そんな布袋さんに僕は、ラッセルは本当に男なのか、いつか訊いてみたいですwww

 

 

 

スパークスに関しては、Bowie同様に、全アルバム紹介と、

 

アルバム1枚1枚の紹介に加えて全楽曲の紹介記事を書く予定ですので、気長にお待ち下さい。

 

 

ではまたその時にでも👋