はじまりのうた 2
---------------------------------------------------------------------------------------------------
ニノが居なくなって一人になった静まり返った部屋。
ニノはああ言ってくれたけど、
やっぱり少し不安が頭をもたげる。
「あーもう、テレビでも観て気まぎらわすか…」
そうつぶやいてリモコンを取ろうとした時、
「RRRR… RRRR…」
あ、電話。誰だろ。ニノかな?何か忘れ物でもした?
慌てて電話に出る。
「もしもし」
「…」
「もしもし?」
「…俺…櫻井だけど。今…大丈夫かな?」
「え?!な、な、翔ちゃん?ど、どうしたの」
予想もしてなかった、こんなタイミングで
好きな人からの突然の電話。
ああ、俺明らかに動揺してるじゃん。
翔ちゃんに変に思われちゃうよ、どうしよう...
「うん…あのさ……」
「な、何?….」
平静を装って答える。
「……今からお前ん家行ってもいいか?」
「え?い、いいけど、…どうしたの?な、何かあった?」
「…行ってから…その…話すよ。」
-----------------------------------------------------------------------
ピンポーン
モニターを見ると。
あ、翔ちゃんだ...
はやる気持ちと焦る気持ちが一緒になって、
心臓がドキドキしてる。
...やばい、冷静に、冷静に。
「はぁーい、鍵開けるから上がってきて…」
ピンポーン
今度は玄関でインターホンが鳴って、慌ててドアを開ける。
「おう、ごめんな、突然…」
「ん、大丈夫だよ…ひとりで寂しかったし。
でも、どうしたの?とりあえず入って。どうぞどうぞ」
「おじゃまします」
「まあ、座って。ビール飲むでしょ?」
「ありがと。でも今日はいいわ。」
「あ、車だね…ごめんね。」
...いや、タクシーで来たけど…
アルコールの力借りなきゃ言えないってぐらい
心臓バクバクしてるけど...
酔った勢いで言ったって思われるのは嫌だから。
しばらく無言になって…見つめ合う。
「….しょうちゃん?…」
「…雅紀…ごめん…俺…」