はじまりのうた 3
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「…雅紀…ごめん…俺…」
え?ごめんって何?
もしかして翔ちゃん
俺の気持ちに気づいてる?
もしかして…わざわざ無理だって言いに来てくれたの…かな…
「ごめんって何?
翔ちゃん俺に謝るような事何もしてないよ?…」
泣きそうになるのを必死でこらえながら答えた。
「雅紀…俺…俺さ………」
「なに、翔ちゃん…はっきり言ってよ…」
翔ちゃんはひとつ大きく息を吸い込むと、
意を決したように
「っ...俺…雅紀の事が好きなんだ!
ごめん。男にこんな事言われて、気持ち悪いよな。
振られる覚悟はできてるから。
遠慮しないではっきりそう言ってくれていいから。
...大丈夫、俺、振られても今までどおり雅紀に接するから、
心配しないで」
そう言うと翔ちゃんは俯いてしまった。
…嘘でしょ?嘘だよね?翔ちゃん今なんて言ったの?
「…翔ちゃん。」
返事はせず、俯いたままで、
自分の太腿の上でぎゅっと両手を握りしめている。
「翔ちゃん!こっちむいて。」
.
..雅紀の声におそるおそる顔を上げる。
びっくり顔の雅紀が
「今、俺の事好きって…言ってくれたんだよね?
夢じゃないよね?」って…
え?雅紀今なんて言った?
「言ってくれた」って?
「夢じゃないよね」って?
雅紀は自分のほっぺをつねって
「痛っ。…やっぱり夢じゃないんだ!……
翔ちゃんが俺の事好きって言ってくれたなんて!
嘘みたい…」って言いながら
俺に抱きついてきた。
「ま、雅紀?!」
「しょうちゃん、ホントなんだよね?
ホントにホントなんだよね!?」
「…当たり前だろ。嘘や冗談でこんな事言うかよ…」
雅紀の綺麗な瞳からぽろぽろと涙がこぼれてゆく。
「しょうちゃん…うれしい…うれしいよぉ。
...俺、ずっとしょうちゃんのことが好きだったんだ。」
「え?…」
「でもね、そんなの絶対気持ち悪がられるって思って、
言えずにいたの…
だけどニノが…背中押してくれて、
おれ、翔ちゃんに自分の想い伝えようって
決心したとこだったんだ」
「雅紀… ホントに?マジで?」
「くふふ…
『嘘や冗談でこんなこと言うかよ』って
さっきしょうちゃん言ったじゃん」
ニノに相談してたのって、もしかしてその事?
「雅紀…俺のこともつねってよ。まだ信じられない...」
「え?…うん。くふふ」
...痛っ!
「...痛ぇよー。加減しろよな。」
そう言って雅紀をぎゅっと抱きしめた。