ブンデスリーガ 2014-2015 | AIR-JOURNAL

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欧州サッカーについて熱く語るブログとして始めましたが、生活環境や様々な事由により方向転換、特に大きなテーマ等はなく、自分の趣味や好きな物事について、自由気ままに書いていきます。スポーツ、音楽、ファッション、マンガ&アニメ、旅行などなど・・・

バイエルン・ミュンヘン
ヴォルフスブルク
ボルシア・メンヘングラードバッハ
レバークーゼン
→来季CL出場権を獲得。
アウグスブルグ
シャルケ
→来季EL出場権を獲得。
※ヴォルフスブルクが国内カップを優勝した事で、国内リーグ7位のドルトムントが繰り上げでEL出場権を獲得。


王者バイエルン・ミュンヘンが見事に3連覇を果たした。やはり国内レベルでは圧倒的な強さを誇るバイエルンは、新戦力レヴァンドフスキ、シャビ・アロンソの一定以上の活躍もあって、他を寄せ付けない高いチーム総合力で今シーズンを戦い抜いた。慢性的な負傷により、ロッペンとリベリーがコンスタントに試合に出場できない中で、分厚い選手層とグアルディオラ監督の巧みな戦術によって勝ちを積み重ねていく辺りは、さすが王者の貫録か。ただ、負傷者続出や多少の余剰戦力を抱える現状にあり、ミュラー、シュバインシュタイガー、ゲッツェなど主力選手がチームに対して不満を持ち出しているのは事実で、決して統率された団結力のあるチームではなかった。来季こそCLのタイトル奪還を目指していきたいだけに、チーム状態を見直して整理する必要があるのかもしれない。

ここ数シーズンは、バイエルンとリーグタイトルを分け合ってきたドルトムントは、誰もが予想しえぬ大転落のシーズンとなってしまった。特に前半戦は最低の出来だったと言えるだろう。一時はまさかの最下位にまで低迷し、早々にリーグ制覇や来季CL出場権の獲得は不可能となってしまった。宿敵が沈んだ事で、バイエルンも刺激が足りないシーズンとなってしまった影響か、多少の気の緩みは感じられた。ドルトムントの低迷の要因は数多く考えられるが、一つは守備陣の負傷者続出と著しいパフォーマンスの低下。ヴァイデンフェラーは安定感に欠けていて、衰えを隠し切れないと言われざるを得ない状態だった。守備の要:フンメルスもコンディション不良のまま今シーズンを終えた。ビシュチェク、シュメルツァーの両サイドバックも負傷が長引いて十分な仕事ができなかった。もう一つは攻撃陣の相次ぐ誤算。新戦力:インモービレの獲得は大誤算だった。全くチームに順応できずに、少ないチャンスも結果が出せずに気付けば完全に出番を失っていた。攻撃の中心:ロイスの度重なる負傷離脱とコンディション不良も痛手だった。

そんなドルトムントに代わって、王者バイエルンに挑んだのはヴォルフスブルクとボルシアMG。結果的にバイエルンと2位ヴォルフスブルクの勝ち点差は10と、意外にも完全独走パターンにはなっていないのは、この2チームがバイエルンに常にプレッシャーを掛けたからだ。近年は第2勢力の筆頭はレヴァークーゼン、シャルケだったが、両チームがやや停滞している隙に一気に上位へ上がって行った。

僕が選ぶブンデスリーガ/ベストイレブンとMVPはこちら↓↓

GK:マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
ブンデスリーガで唯一無二の存在になりつつあるノイアーは今シーズンも安定感抜群なプレーでリーグ3連覇に大きく貢献した。

DF:ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
バイエルンの守備の要として大奮闘。シーズン途中での新加入:ベナティアがチームに馴染めず低評価だった事や、ダンテのパフォーマンス低下、バトシュトゥバーの負傷離脱もあって今まで以上に負担が重くのしかかった中で、シーズン通して健闘したと言える。

DF:ナウド(ヴォルフスブルク)
最高のシーズンを送ったチームの守備の中心として、ほぼ全試合に出場して大活躍。長身を活かしたヘディングと強烈なFKを武器に、7得点と攻撃でもチームの勝利に貢献した。

DF:フアン・ベルナト(バイエルン・ミュンヘン)
アラバの負傷離脱もあって、一年を通してレギュラーとしてフル稼働。DFラインが3バックの場合は左ウイングバック、4バックの場合は左サイドバックとして、柔軟にシステム変更にも対応した。

DF:ラフィーニャ(バイエルン・ミュンヘン)
ラームがMFへコンバートされた事で、右サイドを担える主力が自分だけになった。時には3バックの右ストッパーをこなすなど、悩めるチーム事情の中で貴重な戦力として貢献した。

MF:ヨハネス・ガイス(マインツ)
ドイツ代表の未来を担うだろう逸材は、全試合に出場してチームの中心選手として印象的なパフォーマンスを見せた。シャルケへの移籍が決定し、来季は更なるステップアップが期待される。

MF:クラマー(ボルシアMG)
今シーズン大躍進を見せたチームの中で、ほぼ全試合に出場して攻守において存在感を発揮した。近いうちにビッグクラブへと羽ばたいていけドイツ期待の逸材だ。

MF:ケビン・デ・ブライネ(ヴォルフスブルク)
今シーズンのチームの大躍進を支えたのは間違いなく彼だろう。全試合に出場して常に攻撃を牽引し続けた。今や移籍市場の大注目株だが、これだけの活躍で国内カップのタイトルと来季CL出場を手繰り寄せただけに、ヴォルフスブルクは簡単には手放したくない。彼自身、残留したとしても来季は大きなキャリアアップが見込めるだけに、果たしてどうなるのか・・・

MF:パトリック・ヘアマン(ボルシアMG)
チームの攻撃を牽引して大活躍。11得点と結果も出した。33試合に出場して安定したコンディションを維持したのも自身のレベルアップに繋がっただろう。

MF:オーバメヤン(ドルトムント)
シーズンを通して低調なパフォーマンスだったドルトムントの中で、彼は予想を上回る活躍を見せた。負傷者続出、補強にも失敗した状況で、彼がいなければチームは残留争いに巻き込まれていたかもしれない。

FW:レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)
ドイツ国内では、彼を越えるストライカーは未だにいないだろう。バイエルン移籍1年目としては十分すぎる活躍を見せた。どんな選手とでも連携の中で結果を出せる戦術理解度の高さは、バイエルンの選手達の中に入っても際立っている。

MVP:ケビン・デ・ブライネ(ヴォルフスブルク)