歴史的な一戦に!? | AIR-JOURNAL

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欧州サッカーについて熱く語るブログとして始めましたが、生活環境や様々な事由により方向転換、特に大きなテーマ等はなく、自分の趣味や好きな物事について、自由気ままに書いていきます。スポーツ、音楽、ファッション、マンガ&アニメ、旅行などなど・・・

UEFA CHAMPIONS LEAGUE 2014ー2015
準決勝 対戦カード

運命の抽選結果により準決勝の対戦カードが決定した。大会史上初のCL連覇を狙うレアル・マドリードは近年では珍しいイタリア勢での生き残りであるユベントスとの対戦が決まった。もう一方は優勝候補同士の直接対決となった。グアルディオラ監督が現在率いるバイエルン・ミュンヘンと過去に率いたバルセロナ。今の両チームは共にグアルディオラ監督が作り上げたと言えるだろう。果たしてどちらが真の"ペップ・イズム"を体現できるのだろうか。


今季CLの準決勝は歴史的な試合になる事は間違いない。4チーム全てに平等に勝ち上がるチャンスがあり、勝敗の予想がつかない拮抗したチーム同士が激突するハイレベルな戦いになるだろう。

①チーム状態
バイエルン・ミュンヘンは第30節を終えてリーグ3連覇を決めた。ユベントスもリーグ4連覇をほぼ手中に納めている。この2チームは国内カップ戦も含めて3冠を狙える状態にあり、シーズン終盤に差し掛かりモチベーションは高い。3つのコンペティションで上手く選手のローテーションをしながら負傷者を出さない様にしたいところだが、リーグ優勝を決めていればCL準決勝に照準を合わせる事ができる。チーム全体として非常に充実した2チームがそれぞれスペインの2大メガクラブに真剣勝負を挑む。

一方でバルセロナとレアル・マドリードはリーグで激しい優勝争いを繰り広げていて最後の最後まで何が起こるか分からない状況だけに、一戦一戦を勝ちにいかなければならない。精神的に負担が大きいのは免れない事実、どれだけ高いレベルで勝者のメンタリティーを維持できるかが最大のポイントとなるだろう。ただ、チーム状態は共に上昇気流に乗っている。特にレアル・マドリードは2015年になってから失速して首位陥落、クラシコの敗戦で宿敵バルセロナに一歩リードされる厳しい日々が続いていたが、CL準々決勝のアトレティコ・マドリード戦をきっかけに本来の姿を取り戻しつつある。バルセロナは南米3トップがチームを牽引、誰も止められない異次元の攻撃陣と言えるだろう。

②戦力比較
バルセロナとバイエルン・ミュンヘンのチーム力は互角であり、チームスタイルも似ているが、現時点ではバルセロナに僅かに分があると見ている。それはやはり南米3トップのスペシャルなプレーが最後はバルセロナを勝利へ導くからだ。中盤の構成力では逆にバイエルン・ミュンヘンの方が主導権を握る事ができると思われるが、守備に関してはバイエルン・ミュンヘンには脆さが随所に見られる。強力な南米3トップを封じる事は不可能に近い。ならば攻撃で対抗するのも手だが、ロッペン、リベリーの負傷によるコンディション不良は痛手。レヴァンドフスキ、ミュラーの決定力には期待したいところ。

レアル・マドリードとユベントスも同様にチーム力に差はないが、CLという大舞台における経験値はレアル・マドリードに大きく分がある。ただ選手層に関してはユベントスの方が様々な戦い方に応じた選手起用が見込めるだろう。イタリア王者として君臨するユベントスながらもCLでどんな戦いができるかは未知数。更に昨年の覇者レアル・マドリードとの対戦という事で、受けに回ってしまう可能性もある。非常に興味深いポイントはレアル・マドリードを除く3チームのチームスタイルや戦術が似ている事ではないか。唯一レアル・マドリードはポゼッションよりはショートカウンターを基盤としているチームだと言える。近年のレアル・マドリードはバルセロナは勿論ポゼッションから試合を支配していく様なチーム相手を得意としている傾向にある。それは最大のストロングポイント:ショートカウンターで相手の隙を一気に突くスタイルが確立されてきたからだろう。よってユベントスもレアル・マドリードの罠にハマる可能性は高い。

③注目選手
バイエルン・ミュンヘンはノイアーの活躍なしでは決勝への切符を手にする事は不可能。そしてシャビ・アロンソ、シュヴァインシュタイガー、ラームの中盤が主導権を握る事ができれば南米3トップを封じる事にも繋がるだろう。

バルセロナはやはり南米3トップ。特にネイマールとスアレスにはバイエルン・ミュンヘンは注意したい。メッシには当然ながら執拗なマークが集中する中で、それを逆手に取る様にネイマールやスアレスがゴールへ迫っていきたい。最近はボールを奪ってから素早く3人を経由したショートカウンターから点を取るパターンも増えていて、相手の隙を突いて3人だけで攻め切るという新たなチームスタイルも垣間見える。

ユベントスはピルロを中心とした中盤の構成力でレアル・マドリードを上回り、試合の主導権を握りたい。そして前線のテベスにボールを集めていきたい。中盤セントラルのマルキージオ、ビダルの出来栄えが試合結果を大きく左右するだろう。

レアル・マドリードは何と言っても前線のBBCトリオ。特にベンゼマが前線ではキープレイヤーとなる。更には中盤の構成も気になるところ。クロース、モドリッチの役割は多いが、何よりショートカウンターの起点になるパスの供給源としての活躍が期待される。


[スコア予想]
バルセロナ
VS
バイエルン・ミュンヘン
1st leg:2ー1 2nd leg:1ー2
合計スコア:4ー2
→バルセロナが決勝へ進出。

ユベントス
VS
レアル・マドリード
1st leg:2ー2 2nd leg:3ー1
合計スコア:5ー3
→レアル・マドリードが決勝へ進出。