ご無沙汰しておりました、トライアルに出発していたシェリーです!
お陰様で当初より心配していた被毛はビックリするほどキレイにフサフサになり、あの頃のシェリーちゃんからは想像できないほどのモフモフシーズーへと変わりました。
実はシェリーちゃん、問題なのは被毛よりも目の状態でした。
保護当初より重度のドライアイで治療を続けてきましたが、4月初旬ごろ右眼に充血がみられ 痛みも伴っているのか気にする様子もあったので検査を受けました。
結果、ぶどう膜炎により眼圧が上がり続発性の緑内障との事。
その後 服薬や目薬で一旦は回復するも 治療途中で再発し また初めから治療を試みるも効果がなく だんだん元気食欲にも変化がみられ 随分悩みましたが やもおえず眼球摘出手術を行いました。
シェリーちゃん自身右眼の視覚はないのに 痛みに悩まされ手術前の数日は食欲もなくうずくまっていました。
それが、手術翌日から元のご飯楽しみシェリーちゃんに戻り、そうとう痛みが辛かったんだと実感させられました…
もうひとり寂しく暗い道を歩く事はないよ…
フランス語でcherie (シェリー)は、かわいい女の子、愛しい女性への呼びかけの言葉です。
管理所でボロボロの状態だったけど、みんなに愛される女の子になりますように…と願いを込めて名付けました。
その名前に負けないくらい本当にみんなに愛されました!!
そしてシェリーちゃんの全てをご夫婦共に、
愛情深く受け止めて下さり感謝の気持ちでいっぱいです✨✨
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シェリーちゃんの里親様からのメッセージです。
良かったら最後まで里親様の想いを読んでいただけたら…
シェリーに関しましては、多くの皆様にご支援、ご協力いただき、応援、ご心配していただき、心より感謝申し上げます。
皆様のお陰で、シェリーは元気に生きています。
シェリーに関わって下さった全ての皆様が、シェリーのお父さん、お母さんであり。
私は、その中のひとりだと思っています。
1月のある寒い日。
ARS(アニマルレスキュー佐世保)さんのメンバーさんから、
「全身脱毛してボロボロの状態のシーズーが、迷子で犬管理所に収容された。」
と言う話を聞きました。
「捕獲場所付近に、飼い主さんの捜索にいくよ。」
との事で、私も同行させて頂く事になりました。
(私はARSさんのメンバーではありません。)
捕獲場所は、小高い山の中腹辺りの舗装された道路。
夜はかなり暗いだろうと思われる場所です。
道路を挟んで、上側と下側に民家が立ち並んでいました。
メンバーさん達と共に1件1件回ってみましたが、
シーズーちゃんに関する手掛かりは一切ありませんでした。
この子の状態から、遠くから歩いて来たとは考えられず、
たぶんこの付近で捨てられたのだろう・・・と。
しかも、寒い雨降りの夜に・・・
私達は車に乗り込み、今後についての話し合いが行われました。
犬管理所から引き出して、そのまま動物病院に入院させたいが、
当時、疥癬にかかっている疑いがあり、受け入れてくれる病院があるかが1番の問題でした。
そんな話し合いの途中で雨が降り出し、とても綺麗な虹がかかりました。
大体の話が終わった所で、また虹がかかりました。
とても色鮮やかで、特に紫が綺麗だった事を覚えています。
「この虹達には、どんな意味があるのだろうか?」と思っていました。
犬管理所から引き出されたシーズーちゃんは、
メンバーさんのかかりつけの動物病院が受け入れを快諾して下さり、
そのまま入院しました。
心配していた疥癬の疑いはほぼなく、健康状態もさほど悪くなく、
食欲も問題ありませんでした。
心配だった私はメンバーさんから許可をもらい、時間が許す限り病院に面会に行きました。
綺麗に洗ってもらった体には、ほとんど毛がなく、ガリガリに痩せて、背骨がかなり湾曲していました。
長い間ケージに入れられっぱなしで、丸くなって寝ていた姿が想像できました。。。
そんな状態でも、先生からもらうフードをガツガツ食べる姿に、
「あー。この子は何も諦めていない。もっともっと生きたいんだ。」と思いました。
私はただただ、
痛い所がありませんように。
痒い所がありませんように。
悪い病気がありませんように。
安心してぐっすり眠れますように。
早く元気な体を取り戻せますように。
そんな風に祈りつつ、体をさすっていました。
先生や看護師さん達の手厚い介護と優しさに触れ、
シェリーちゃんはみるみる元気になり、病院の廊下を走り回るほどになりました。
(治療はほぼしなくて良い状態でした。)
入院から約10日後に無事退院し、メンバーさん宅での預かりっ子生活が始まりました。
お風呂ボランティアさんも協力して下さり、水素風呂にも入れてもらっていました。
そうしている内に、体から少しずつ毛が生えてきました!
安心できる環境で、食事も十分にもらい、毛穴の汚れも綺麗に洗い流してもらえたお陰だと思います。
退院してからは、シェリーちゃんに会うことは少なくなり、2度ほどしか会っていません。
この頃は、シェリーちゃんをうちに迎える事は全く考えていませんでした。
私は2年前にシーズーの女の子を亡くし、酷いペットロスに陥ち入り、
「今、うちにいる子を最後に、もう2度と動物は飼わない。」と心に決めていたからです。
シェリーちゃんには、出来ればシーズを飼ったことがある方、
もう少し言えば、皮膚病のわんこを飼ったことがある方。の元へ行って欲しいと願っていました。
そんなある日、私の考えを変えるような大きな出来事が起こり(シェリーちゃんとは無関係です)
「出来ればシェリーちゃんをわが家へ!!」と思ったのです。
主人に話したところ、即答で快諾してくれ、
メンバーさんへ「募集中に切り替わったら、トライアルを希望したい。」と伝えました。
犬管理所に収容された時の状態があまりにも酷く、皮膚も今後どうなるか解らない状態だったので、
募集中に切り替えるのに慎重になられていたようでした。
そして4月になり、シェリーちゃんはわが家へトライアルへやって来ました。
先住犬のペキニーズとは何の問題もなく、
どういう訳か?ペキニーズの方が、シェリーちゃんに遠慮気味(笑)
お互い付かず離れずで、穏やかな日々を過ごしていました。
ただひとつ、気になる事がありました。。。
右目が左目よりも大きく、充血しているのです。。。
充血が酷くなり、放っておけないと思い、メンバーさんと共に病院へ行きました。
眼圧が高く、診断結果は、「ブドウ膜炎による、続発性緑内障」でした。
原因は不明との事でした。
先生から、
「緑内障は痛みを伴うので、治療で治らない場合は眼球摘出の選択も。」と言われました。
この時はまさか、本当に眼球摘出をする事になるとは思ってもいませんでした。
治療の結果は良好で、大きさも左目と同じ位になり、眼圧も下がり、充血も治まってきました。
ところが、あと一週間治療を続けて良好なら、治療は終了という所で、
黒目の下辺りに血液が溜まり、急激に悪化してしまったのです。
先生からは「眼球摘出が、シェリーちゃんにとっては、よい選択だろう。」という趣旨の事を言われました。
メンバーさん達も私も諦めきれず、もう1度だけ出来る限りの治療をやってみる事にしました。
注射も飲み薬も目薬も沢山使いましたが、全く改善する事はありませんでした。。。
これ以上お薬を続けて、シェリーちゃんの体に負担をかけるのも怖く、
ついに眼球摘出の決断をしました。
先生にその旨を伝えてから、手術当日まで10日ほどありましたが、
右目の状態はかなり悪くなり、血が滴り落ちるんじゃないかと思うほどでした。
手術の2日前には元気も食欲もなくなり、ジッとして動かず食べずで、かなり痛かったんだと思います。。。
私は右目が無くなる事よりも、早く手術をして痛みから解放してあげたい気持ちでいっぱいでした。
手術当日。
「慎重な先生なので大丈夫だよ。」とメンバーさんから伺っていたので、
安心して先生に託しました。
日帰りだったので、夕方お迎えに行くと、
術後、麻酔から覚めて数時間後なのに「シェリー!」と呼ぶと尻尾を振ってくれました!
家に帰るとおしっこも出て、ご飯も食べ、夜になるとへそ天姿も見せてくれ、ほんとにホッとしました。
術後の経過は良好で、傷口も綺麗で何の問題もありません。
お散歩もルンルンで行き、元気いっぱい。
痛みから解放され、ありのままのシェリーちゃんと接しているようで嬉しかったです。
「6月になったらシャンプーして良いよ。」と先生から言われていたので、
ボランティアトリマーさんにトリミングをお願いしました。
この頃には毛は密集して生え、随分と伸びてきました。
トリミングが必要になるなんて、あの頃からしたらほんとうに夢のよう!!
2019年6月9日、シェリーちゃんはARSさんを卒業し、わが家の子になりました。
明るくて、優しくて、甘えん坊で、寂しがり屋のシェリー。
過去も現在も未来も、全てを受け入れ、
これから共に歩んでいきます。
たくさんの応援、ほんとうにありがとうございました。
【シェリーママ】
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シェリーちゃんへの沢山の応援、ご支援ありがとうございました!!
シェリーちゃん ARS卒業しました