昨日(6月15日)は、午前、富士市水防団水害危険箇所合同巡視の潤井川右岸(前田公会堂北方)の巡視に参加しました。
前田地区は、今回巡視した箇所を中心に浸水被害が頻繁に発生する常習地域です。
田子浦地区から陳情を出し、市では治水整備計画を立て対策を進めているところです。
しかし、富士改良(国道139号の延伸)の整備の進捗に伴い、溢水する場所が変化し、また浸水する範囲も広がってきているとのことです。
実情を踏まえての対策の再考と早期実現を要望しました。
 
午後は、富士川ふれあいホールで開催された古谿荘に親しむ会主催の「歴史文化講演会」を聞かせていただきました。
富士五湖TV代表の久保覚氏のご講演で、演題は「200年の謎に挑む。葛飾北斎の富嶽三十六景の富士山はどこで描かれたのか?」でした。
葛飾北斎の凱風快晴(赤富士)は、一般的に山梨県側から描いたものとなっていますが、描かれている「雪形」、「太陽の当たり方」などに疑問、候補位置のシミュレーション画などにより検証した結果、富士川河口の南側の駿河湾、北斎は江尻航路の船上でスケッチしたのではないかということです。
また、山下白雨もどこで描いたか意見が分かれているとのことですが、久保氏の検証結果では、富士川水運停船場の稲子から芝川を結ぶ当時の山越え重要路ではないかということです。
とても興味深いお話でした。
主催者側の谷津倉さんは、赤富士について富士川河口説をストーリーにして山梨県の定説を覆したい、葛飾北斎にスポットを当て、富士の山ビエンナーレの事業にも取り込んでいきたいということです。
富士市における富士山の活用の重要策として、素晴らしいことだと思います。
 
夜は、田子浦地区の区長会の親睦会に参加させていただき、区長の皆様と色々なお話をさせていただき有意義でした。