ご報告が遅れましたが、8月4日、5日、滋賀県大津市にあります「全国市町村国際文化研修所(JIAM)」での市町村議会議員特別セミナーに、会派:凜(りん)の会の議員の皆さんと行ってきました。
今回のセミナーは、「各界でご活躍の先生方に、それぞれのお立場からご講演をいただき、これからの地域医療や福祉のあり方において、地方自治体に求められる役割について考える。」というものです。
具体的には、4名の講師の先生からご講演や事例紹介をいただきました。
1.「医療機関・住民とともに地域医療を支える取組」 自治医科大学 地域医療学センター長 梶井英治氏
・講演の内容は、「①日本の社会と医療、②国の医療政策の現状と課題、③都道府県、2次医療圏及び市町村の医療対策の現状と課題、④地域医療を担う医師の育成、⑤住民が参加する地域医療づくり」でした。
・①、②、③の視点からみても、地域医療の充実・発展に向けて、④地域医療を担う医師の育成、⑤住民が参加する地域医療づくり、が必要であるとして、⑤では、地域医療に取り組んでいるNPO法人や兵庫県西脇市、栃木県小山市を事例として紹介、「地域医療のあしたは、日本の医療のあしたです」と結んでいました。
・地域医療とは、住民の健康問題のみならず、生活の質にも注目しながら、住民一人ひとりに寄り添って支援していく医療活動と定義されています。
2.「地域まるごとケア(医療の現場から)」 東近江市永源寺診療所 所長 花戸貴司氏
・具体的には、「住み慣れた地域で最期まで安心して暮らし続けるために」と題し、先生が、東近江市永源寺地域で実践している取り組み内容について、①永源寺地域での「在宅医療」、②永源寺地域での「地域包括ケア」、③永源寺地域で「地域とともに」の3つの視点からお話いただきました。
・永源寺地域での実践が「地域まるごとケア」、目指すものは、「30年、60年後になっても安心して生活できる地域づくりをしていきたい」、「次の世代に伝えていかなければならないことがある」ということです。
・先生による「地域医療」とは、「地域で「医療を行う」というだけではなく、医療をとおしての「地域づくり」だと考えています。」とのことです。
3.「介護予防の公的責任と自治体」 埼玉県和光市保健福祉部 部長 東内京一氏
・具体的には、「和光市における超高齢社会に対応した地域包括ケアシステムの実践」と題し、①地域包括ケアシステムについて~社会保障の背景から国の施策を知る~、②和光市の地域包括システム~日常生活圏域のニーズ調査から介護予防の取り組み~→○マクロの計画策定、○ミクロのケアマネジメント支援、について、和光市で中心となって推進してきた取り組みについてお話をいただきました。
4.「地域を健康にするまちづくり-Smart Wellness City-」 筑波大学大学院 人間総合科学研究科スポーツ医学専攻 教授 久野譜也氏
・具体的には、「健康づくり無関心層を動かすインセンティブと健康まちづくり」と題し、①地域を健康にするまちづくりが、今後の重要な課題となる、②将来何が起こるかを想定して、まちづくりを進めなければならない、③団塊の世代が後期高齢者になり、介護の人手不足が深刻になる、④健康を維持するためには、動脈、筋肉、脳を鍛えることが必要である、⑤運動不足が7割、更にその7割が健康無関心層で、その人たちを動かす政策が必要である、⑥総合特区スマートウエルネスシティ事業を活用して的確な健康づくりを実践してきた、⑦インセンティブ策を実施し、効果的にPRすることで成果が得られた、⑧無関心でも健康になる都市づくりを進める、などのお話をいただきました。
私は、今年度、文教民生委員会に配属されました。この分野の経験がないため、しっかりと勉強し、富士市ならではの地域医療や地域包括ケアシステム等の充実についても、考えていきたいと思っています。
また、今回のセミナーで、総合的な健康政策として「歩いて暮らせるまちづくり」、すなわち「コンパクトなまちづくり」に通じる考え方、必要性の話しを聞くことができたことは、私自身にとって有意義なものでした。富士市においても、都市政策の視点に加え、健康政策の視点からも、「歩いて暮らせるまちづくり」、「コンパクトなまちづくり」の必要性を検証、そのあり方を詳細に示し、合意形成を図っていくことが必要であると感じています。


