盗聴器・盗撮カメラの見つけ方 自分で行う発見方法 | 盗聴調査 盗撮調査 のプロ(無線の専門家) ARSA.JP

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無線国家資格の全範囲を操作できる無線のプロが盗聴器・盗撮カメラを徹底的に調査。コンセント内部などの分解検査も行います。見積無料・全国出張可能

「自分の部屋に盗聴器や盗撮カメラがあるのでは?」と不安を持つと、家の中でくつろげません。
専門業者に依頼すると高くつきそうだし、他人に部屋の中を見られるのもイヤだし…
自分で出来ればいいですよね。

そこで、23年に渡り盗聴器盗撮カメラ調査を専門としているアーサ(arsa.jp)が、発見方法をできる限り詳しく紹介させていただきます。

見つけるためには、盗聴器・盗撮カメラについてある程度の知識が必要ですから簡単にその機能も解説します。

盗聴器・盗撮カメラは共に電気製品ですので、必ず電源を必要とします。
電源は大きく分けて、電池・100V等のどちらか。


盗聴器
一般的な盗聴器は集音能力が非常に高く、30畳程の室内ならば非常に明瞭に音声を盗聴できます。
電波の飛ぶ距離は、100~数百m程度。
盗聴者はこの範囲内で盗聴・録音しています。

電池で動作する場合
内部の電池が無くなるまで動作し続け、電池の大きさにより連続動作時間は変わります。
写真の盗聴器の場合は、単5電池2本で約1週間電波を発信し続けます。
よって、改造して電池の数を2倍にすれば2週間、4倍にすれば1ケ月動作しますが、その分大きくなり隠しにくくなります。
机の下やソファの裏など、取付け場所に制限はなくどこにでも取付けることができます。
 

電池式盗聴器 外観・内部

電池式盗聴器 外観・内部 (arsa.jp)

 

この盗聴器が見つかった場合、電池交換のタイミングで犯人を捕まえることができます。
だたし、同居者が仕掛けている場合は対策が非常に難しい場合があります。
目だけでも探すことができますが、家具の裏など確認する場所が多い為、発見調査機器を利用するのが確実です。
電波探知機・広帯域受信機などでの調査をお勧めします。


・100V等で動作する場合
100Vから電気を盗っている場合は、停電するか壊れない限り電波を発信し続けます。
一番多いのは写真のAC分配器型です。

 

AC分配器偽装盗聴器
AC分配器偽装盗聴器 (arsa.jp)

 

見た目で盗聴器かどうかを判断することはできません。
写真の盗聴器も、外観が全く同じ正規品がホームセンター等で販売されています。
内部に盗聴器の部品が入っていますので、正規品と比べ重たくなります。
故に、手に持つと判別できることがあります。

上記偽装品以外にも、壁のコンセント内部や、常にコンセントに接続している電気製品の内部に取付けるものもあります。
また最近は、USBを電源としている場合もあります。

この種の常時電気が供給されている盗聴器は、無線制御でオン・オフできるものがあります。
盗聴調査が始まるのを悟られると、無線リモコンで電波を停められます。
そうなると、どんな高性能な発見調査機器を使っても見つけることはできません。

この種の盗聴器は部屋に侵入して取り付けられますが、盗聴器を仕込んだ電気製品を送り込まれる場合もあります。
また、マンション等では前の居住者に対して取り付けられた盗聴器がそのまま残っていることもあります。
この場合、近隣に住む全く関係のない無線マニアに盗聴(傍聴)され続ける恐れがあります。

この盗聴器は電気の線に繋がっているため、電気配線・コンセント・電気機器内部などを丁寧に見ていけば見つけることができます。
ただし、コンセント内部等の確認には電気工事士資格が必要ですし、感電・火災などの恐れもあるため一般の方にはお勧めできません。
電波探知機・広帯域受信機などでの調査をおすすめしまが、電波停止中のリモコン制御式盗聴器は発見できません。

弊社調査でお伺いしたお客様の部屋で、元に戻らなくなったコンセントを見かけます。
ネジを全て外すと内側の金具が落ちてしまい、ご自身では元通りに直せない場合がありますので、絶対にコンセントは開けないでください。
弊社調査ではこの様な場合、予備金具を持ち込んでいますのでその場で修理します。(無料)


コンセント内部の盗聴器調査
コンセント内部の盗聴器調査 (arsa.jp)
 

 

固定電話盗聴
電話回線に取付けられる盗聴器は、電話線から電気を盗るため、その他の電源を必要としません。

・室内音声盗聴器
電話機内部等に取付けられ、電話回線を通して室内音声を盗聴するものです。
無線電波は一切出ないため、どの様な盗聴発見機器を用いても検出できません。

調査方法は、分解検査のみとなります。
この盗聴器が仕掛けられている場合、以下の傾向があります。
・電話しようとし受話器を上げた時に「ツー」という発信音が鳴らない。(盗聴器動作中のため)
・ベルが鳴って直ぐに切れる着信がある。(盗聴器を動作させるため)
・間違い電話が多くなる。(盗聴器を動作させるため)

・電話音声盗聴器
通話中のみ電波を発信する無線式盗聴器。
電話機内部や壁の差込口内部など、アナログ回線部分のどこにでも取付けられます。
アナログ回線ならば、屋外のヒューズが偽装品型の盗聴器と入れ替えられていることがあります。


電話音声盗聴器
電話音声盗聴器 (arsa.jp)
 

この盗聴器を調査する場合は、必ず時報等に電話して通話状態にします。
広帯域受信機でサーチすることにより、どこに盗聴器が取り付けられていても受信することができます。
電波探知機等で調査する場合は、電話線に沿って調べますが、屋外のヒューズBOXなどは電波探知機が届かない所に付いていることがあります。

 

電話ヒューズ
電話ヒューズ (arsa.jp)

 

 

盗撮カメラ
盗聴器と違い、盗撮カメラは取付ける場所が限定されます。
何を盗撮したいかにもよりますが、ベッドの下に設置しても足元しか映りません(音声は盗聴器同様、盗聴されます)
基本的に盗撮カメラのレンズは必ずこちらから見える所にあります

盗撮カメラは盗聴器と比べ消費電力が大きい為、電池での動作時間は数時間程度。
このためAC電源を利用しているものが多くあります。
よって、これらの場所を確認していくことで比較的簡単に発見できます。

・無線盗撮カメラ
写真のワイヤレスカメラは盗撮に悪用されることがあります。
ただし、盗聴器と比べ電波の飛ぶ範囲は狭く、数十m~100m程度です。
また、写真の電池で数時間程度しか動作しません。
他人の室内に仕掛ける場合は、ACアダプタを使ってコンセントから電気を盗ります。

 

無線カメラ
無線カメラ (arsa.jp)
 

Wi-Fi電波を利用するカメラも、他人の家に仕掛ける場合はコンセントに接続されています。
電波探知機などで検出できますが、目だけでも探すことができます。

一番注意しないといけないのは、外出先のトイレ等です。

・偽装品(SDカードに録画)
様々な偽装品が販売されています。
室内への侵入者を撮影するための防犯カメラとして、証拠確保の目的で利用されることがほとんどですが、盗撮にも悪用されます。
ペン、車リモコンキー、ライター、ACアダプタ、、スマホ充電器、フック、洋服ボタン、USBメモリ、置時計、腕時計、眼鏡

 

盗撮に悪用される小型SDメモリカメラ
盗撮に悪用される小型SDメモリカメラ (arsa.jp)
 

大きさにもよりますが、数時間程度の動作時間です。
ただし、USB・コンセントに接続するものはその制限はありません。
また、内部メモリ・SDメモリ容量により録画容量にも制限があります。

ご自身の室内に仕掛けられることは少ないと考えられます。(一人暮らしで、合鍵を作られていない場合)
室内に不審なものがあれば、レンズ穴が無いか確認してください。
また、側面などにSDカードの挿入口が隠されていたり、ねじったりして開けると内部にSDカードが入っているものもあります。

銭湯・旅館の風呂脱衣所、外出先のトイレ等では十分な注意が必要です。
洗い場等でも、この種のカメラを持ったアルバイト女性が盗撮していることがあります。
また、会社内、特にロッカールームなどが盗撮される傾向があります。

これらのカメラは電波を発しないため、盗撮発見機器で見つけることができません。
基本的に目視で探すことになります。

もしこの種の盗撮カメラを見つけた場合は、SDカードに録画された映像を確認してください。
大抵の場合、盗撮カメラを設置して去っていく犯人の姿が映っています。
また、盗撮映像とカメラ本体を回収するために必ず戻ってきます。

・小型カメラ
通常の小型カメラと録画装置のセット。
カメラはなんらかの物の中に仕込まれ、偽装されている場合もあります。

 

SDメモリーカード録画装置と小型カメラユニット
SDメモリーカード録画装置と小型カメラユニット (arsa.jp)
 

通常、電源はコンセントから盗りますので、コンセント廻りに不審な配線が無いかを確認することが有効です。
また盗撮犯は、録画データを回収するため再度侵入が必要です。
多くは内部の人間が設置したものです。


調査機器
 

・広帯域受信機
盗聴器の電波を受信して音声として聞くもの。
盗聴器の電波を受信した状態で室内を移動すると、盗聴器に近づくにつれ「キーン」というハウリング音が徐々に鳴り始めるため、盗聴器設置場所の特定も容易にできます。
価格の安い広帯域受信機は、一部の周波数しか受信できないものがあります。
最低でも600MHz程度までは全域受信できるものが必要です。

市販の広帯域受信機は盗聴発見機能がついていますが、これはごく一部の盗聴器の周波数のみをかいつまんで受信するため、完全に調査するには必ず全域をサーチしてください。
ただし、全ての周波数範囲をサーチすると1~2時間程度かかります。


盗聴器調査用広帯域受信機
盗聴器調査用広帯域受信機 (arsa.jp)
 

・電波探知機
1000円程度~数十万と様々なものがあります。
当然、価格と性能は比例します。

 

電波探知機と周波数カウンタ
電波探知機と周波数カウンタ (arsa.jp)

 

低価格の電波探知機
低価格の電波探知機 (arsa.jp)
 

1000円程度の盗聴発見器は感度が悪く、盗聴器の1~2㎝まで近づけないと反応しません。
逆に関係ない場所でも反応します。
数万円程度のものは感度は高くなりますが、その分家電製品等からの電磁波、屋外からの電波、建物の鉄骨などにも反応します。

これらのことにより、電波だらけの都会の電気製品がたくさんある室内を電波探知機のみで調べるのは難しい場合があります。

・スペクトラムアナライザ
スペクトラムアナライザは高感度で電波を検出し、その周波数・電波強度・帯域幅を一目で確認できますが、一般の方には非常に取り扱いが難しいものです。

 

盗聴盗撮調査で使うスペクトラムアナライザ(スペアナ)
盗聴盗撮調査で使うスペクトラムアナライザ(スペアナ) arsa.jp
 

 

これらの調査機器を使って、ご自身で発見調査をする場合は、普段使っている電気製品や照明のスイッチを入れてください。(照明など、スイッチに連動する機器に盗聴器が取り付けられている確率は低いですがゼロではないため)
また、テレビ・プレーヤーなどで音・音楽を流してください。(一部、音声を検出したときだけ電波を発信する盗聴器があります)
広帯域受信機ではその音・音楽が受信機から聞こえるかどうかで、自分の部屋の盗聴器電波かどうかが判断しやすくなります。


スマートフォン
最近特に多いのは盗聴・盗撮アプリによる被害です。
iPhoneの不正改造(脱獄)無しで動作するものも出てきています。

対策としては
・誰にも触らせない(親しい人であっても)
・ロックをかける
・怪しいサイトにアクセスしない
・セキュリティソフトを使う 
・電池の減り方をチェック
・不審なアプリが開いていないかチェック

また、部屋の中に充電器に繋がったスマホ(自分が昔使っていた/全く見覚えがない)が無いかを確認してください。


ICレコーダ等による録音
リアルタイムでの盗聴ではありません。
後で本体ごと回収するか、音声データのコピーと電池交換がされます。
一人暮らしの場合は可能性は低いです。
多くの場合は、同居者が行っています。
また、会社内で行われていることもあります。
目で探すしかありませんが、どうしても怪しいと感じた場合は、ご自身の部屋に隠しカメラを仕掛けて確認するという方法があります。


以上、自分で盗聴器・盗撮カメラを調べる方法を説明しました。
弊社は盗聴盗撮調査の専門会社ですので、業者にご依頼される場合は是非一度ご検討ください。
また、広帯域受信機や電波探知機のレンタルも行っています。

詳しくは「アーサ」ホームページをご参照ください。

弊社の調査方法に関してはブログ記事「無線のプロ、アーサの盗聴盗撮調査方法」をご参照願います。


周波数カウンタ・電波探知機・広帯域受信機・盗聴器(レンタル用)
周波数カウンタ・電波探知機・広帯域受信機・盗聴器(レンタル用) arsa.jp
 

arsa.jpの調査機材とサンプル機器の一部
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