近づいてきた影 87 | 心臓病児と家族のオフロードレース

心臓病児と家族のオフロードレース

お腹の赤ちゃんの心臓がおかしいと言われてから、ガタガタ道のオフロードレース。途中棄権できたらどんなにいいか…
しかし、棄権をすることは出来ない。命の灯火を消してはならない。ならば思い切り輝かせよう!!家族の想い。幸せと葛藤。そんな伝えるべき体験を!!


産まれるまで、どうなるかわからなくなった第二子の妊娠はやっぱり不安で、
どこか気持ちがひっかかる…といった心情だった。

第一子の心臓とも向き合いながら、毎日びくびく生きていた。

娘は、根治術後は顔がスッキリしていたものの、だんだんとまた浮腫顔になっていった。

月一の外来のたびに、「医師にどうですか?」と聞かれ、

「大丈夫です。」
と何となく答えていた。

気になるといえば気になるけど、はじめての子育てで、心臓病も無知で、どこまでを気にしていいかわからなかった。

「顔が浮腫んできた気もするんですけど、どうなんですかね?」

と言っても、
レントゲン見て余程の異常がなければ、だいたいはスルー。

「まだまだ心拡大はあるし…心不全もね…」くらいで終わる。


それ以上は、喰い込めない。

先生も忙しいし、私が無知なだけだし、
あまり強くも言えないし…

って、新米患者的、遠慮がある。

しかし、後々、これが、大失敗だったと気づく。

冬に手術して、だんだんと浮腫、夏には目が奥二重に変わってきていた。

子供の顔なんて、そんなもんだろう…っていう気持ちもあった。

秋になり、
そろそろ、幼稚園の前に心臓病児のサークルに入ろうと見学に行った。

別に遊んだわけでもないのに、すぐに風邪を貰ってしまった。

風邪をひくとぐったり。
全く治らない。
完治には一か月くらいかかる。

そして、またすぐ次の風邪を貰ってしまい、ぐったり。

産まれる前に…と、初めてディズニーに連れていった。
バケーションパッケージでとったお泊まりと2日間のチケット。

疲れない程度だったけど、2日目にはぐったりしてきて即帰った。

そのまま、毎日ぐったり。

ずっと抱っこをしていなければ、ならなかった。

朝起きてから、パパの帰る23時まで私は同じ椅子に座り、ひたすら抱っこ。
肩にもたれる娘。
トイレにも行けず、ご飯はパンを摘んだだろうか。

心配で、モヤモヤで、
だけど病院には電話しなかった。

風邪のせいだと思っていたから。

心配で頭おかしくなりそうなのに、パパが帰ったとたん走り寄っていたから、
「なんだ!元気なの?!」って頭に来て、キレて泣かせたこともある。

だから、私は、風邪のせいだと思って気づけなかった。

そして、何日もそのまま、ぐったりが続いていた。

あの時、何で気付いてあげられなかったのだろう…とずっと責めた。

心臓病は難しすぎた。

そして、年末に差し掛かる頃、
さすがに、
このまま正月休みに入るのは心配になり、
ようやく、ここで病院に電話した。