超約版 家康名語録
こんばんは。
コミュニケションデザイナーの吉田幸弘です。
今日のおススメの書籍です。
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■超約版 家康名語録
■榎本 秋 (編訳)
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2023年の大河ドラマは徳川家康さん。
家康は若い頃は人質に出されたり、戦に負
けたりといった不遇な時代を経て、江戸幕
府を成立させ260年もの安定政権の礎を
作られました。
本書は、そんな家康の名言を60本集め、
現代の仕事に活用するという視点で解説
されています。
大まかに家康の生涯、全体像を把握できる
よう若き日の苦難、力を蓄えるといった目次
構成になっています。
そして何よりもリーダーのあり方、仕事に対す
るマインドが磨けます。
歴史を学ぶもよし、大河ドラマの補助資料
として使うもよし、リーダーシップやマネジメン
トなどに使うもよいといった一冊です。
それでは特に参考になったエッセンスをご紹
介していきます。
●家康曰く、太平の時代が長く続けば上
層部は驕り高ぶり、その下の者たちは媚び
諂って、お金がうまく回らなくなる。
すると役人たちがやたらに税を厳しくして民
衆から恨みを買う。
家康は「民衆から絞り取ろうとする人間が
役人として出世するような国は衰える」と
言うのだが、逆に言えばそういう役人が出
世しやすいことを彼は知っていたのだろう。
百年経つと君主は民衆の心を失い、世が
乱れる。
そうならないためには君主が優れているか、
あるいは重臣がしっかりお目つけ役を務め
る必要がある。
この逸話の最後に、家康は「水は船を浮
かべもするが、ひっくり返しもする。慎め」と
息子を言い諭す。
天下人といえども民衆という水に浮かぶ
船に過ぎず、傲慢になるな、と言いたかっ
たのであろう。
(P96~97 引用)
水が暴れれば、船は転覆してしまう。
水がなければ、船は進めない。
メンバーに無理を強い続けたり、ルールで
がんじがらめにすると反発されてしまう。
最終的に感情は論理に勝る。
最終的に心理的安全性の高い気配り
のできるリーダーが勝利するということで
すね。
●家康は二つの点を指摘する。
一つは、主人と親しい側近は自然と驕
り高ぶるようになる、ということ。
家康は「驕れば怠り、怠りから全ての悪
事が起きる」とまで言い、気をつけなけ
ればいけないと教える。
もう一つは、自分が一人でなんでも解決
しようとしたがる、ということ。
家康は「どれだけ力が強くとも、一人で
駕籠は担げない」と例えて、なでも自分
で解決しようとするものの愚かしさを指摘
したのだ。
(P101 引用)
プレイヤー時代に優秀だった人こそ、「1人
では仕事は進められない」ということを認
識しておきたい。
そもそもトップセールスマンだった人だって、
正確には1人で稼いでいたわけではない。
事務の方など数字に出てこないアシスタ
ントがあったことは間違いありませんから。
●ある時、家康は「高木清秀を使番に、
筧正重を旗奉行にする」と指示した。
しかし側近の本多正信はそれぞれ役職
を逆にしたほうが良いのではありませんか、
と助言する。
というのも、戦場で伝令役として駆け回
る使番と、軍勢の顔である旗を管理す
る旗奉行では後者のほうが要職なのに、
筧より高木のほうが領地が多く格上の
武士だったからだ。
領地が狭いと役職のために必要な費用
が出せなかったりするので、常識的には
正信の助言は正しい。
しかし、家康は「才能が向いているか向
いていないかを論ずるべき」「それが人を
使うやり方だ」と言う。
(P114~115 引用)
たとえば、管理部長は営業部長より格
上とされている会社があったとしよう。
仮にAさんとBさんのどちらを抜擢しようか
と考えた場合、Aさんのほうが優秀だった
ら、Aさんを管理部長にしがちです。
しかし、仮にAさんが営業スキルが非常に
高いものだったら管理部長にするのはもっ
たいない。
組織のためにならないのです。
それぞれの向いているところに登用する。
能力主義的な側面のあった家康はそうし
ていたようです。
仮に格下のポジションに就くのをAさんが
嫌がるとすれば、待遇を改善すればいい
のです。
多少支払うコストが上がっても、すぐに回
収できるから。
●一般に能力のあるものは、家老に媚び
ないので、家老が普段付き合いのない者
の中から優れた人材を探さなければいけ
ないということ。
(P117 引用)
リーダーとしては自分に忖度をしてくる部
下を尊重してしまいがち。
もちろん業務をアシストしてくれて感じのよ
い部下の存在は貴重です。
しかし、忖度によって視野を狭めないよう
に注意したい。
実力はあって結果は残しているけどアピー
ル下手な部下はいるもの。
アピールしてこないからダメだと思うのでは
なく、普段コミュニケーションが少ないから
気づいていない点はないかとリーダーが意
識する。
そのうえで、アピールポイントを探すように
したい。