他人の期待には応えなくていい | リフレッシュコミュニケーションズ 吉田幸弘

他人の期待には応えなくていい

こんばんは。

 

 

コミュニケションデザイナーの吉田幸弘です。

 

 

今日のおススメの書籍です。


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■他人の期待には応えなくていい
■鳥谷 敬 (著) 
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元阪神タイガースの鳥谷敬さんの新刊です。


鳥谷さんはドラフト1位で阪神タイガースに入団し、
活躍し2000本安打を達成した名選手。


連続試合出場を何年も継続し、男女ともに大
人気の選手でした。


しかし、選手生活晩年は思うようにはいかない
こともあったそうです。


長打力をつけようとして自分の良さを消してしま
ったことがあり、そこから本書のタイトルの「他人
の期待には応えなくていい」と思うようになった
そうです。


そんな鳥谷さんの感情コントロール術、俯瞰的
思考、ポジティブなマインドのつくり方を本書で
は学べます。


それでは特に参考になったエッセンスをご紹介
していきます。


●試合に出続けるしかなかったのだ。


この間、何度もケガをしたけれど、チームに迷惑
がかからない限りは、自分からは「無理です」
「試合を休みたい」とはいいたくなかったし、実
際にいったこともない。


その際に大きな力になったのが、「毎試合、試
合に出るのはファンに対する義務である」という
思いだった。


キャンプ期間やシーズンオフに病院を慰問し、
「病気が治ったら、ぜひ球場に身に来てくださ
いね」と約束したのに、当の本人が試合に出
ていなければ、子どもたちはガッカリすることだ
ろう。


(P62 引用)


かつて毎日のように全国に講演に行っていた
頃、「今日は疲れているから適当でいいや」と
思いかけたことがあります。


特にその日は同じ車両に乗っていた人たちが
慰安旅行なのか酒盛りをやっていた。


非常に疲れていて「今日は流すか」と思いな
がら会場に入ると、80代くらいの方が「今日
の講演を1ヶ月くらい前から楽しみにしてい
たんだ」と言われて、我に返りました。


自分にとっては140分の1かもしれないが、
相手にとっては大事な1回。


鳥谷選手が試合に出続けたという話と共通
するかなと感じました。


●「自分が苦手な人ほど、実は学びが多い
のだ」と考えるようにしている。


楽しいときはあっという間に時間が過ぎる。


その一方で、苦痛で仕方ないときには、本当
に時間が経つのが遅く感じられる。


ならば、その「苦痛な時間」でさえも有効に
使う方法はないか?


そのようにマインドチェンジを試みるのである。


例えば、最初に考えるのは「どうして、わたしは
この人が苦手なのだろう?」ということだ。


「理由はわからないけど、この人といると落ち着
くな」と感じる人がいるように、「なんだかわから
ないけど、この人といるとイライラする」という人
がいる。


このとき感じた「理由はわからないけど」や、「な
んだかわからないけど」を、あらためて自分なり
に掘り下げて考えてみるのだ。


話し方が嫌いなのか、話の内容が退屈なのか?


あるいは延々と自慢話をするからなのか?


同じ話を何度も何度も繰り返すからなのか?


店の店員やタクシー運転手に対する態度が尊
大だからなのか?


こうした視点で「観察」していると、いろいろな気
づきが生まれてくる。


その結果、「この人のこういう考え方が、自分に
は合わないのだな」とか、「こういう態度は他人
を不快にさせるんだな」という発見がある。


(P72~73 引用)


苦手な人と無理に付き合う必要はないが、仕
事関係だったりするとそうもいかない。


私もそうですが、たいてい苦手な人というのは
「どの部分が・・・・・」というより、漠然としたそう
思っていることが多い。


よって、部分を特定する。


そのうえで、その部分が出てきたらどう考えをシ
フトするかを考えればいい。


また、こういう言い方はしないようにしようといっ
た反面教師にもできる。


●人は困難に直面したとき、つらい心境にある
とき、どうしても視野が狭くなり、目の前のこと
しか考えられなくなってしまう。


しかし、「常に”終わり”を意識して逆算する」と
いう意識を持っていれば、視野狭窄に陥る心
配もなくなる。


(P155 引用)


失敗してしまうと「こんな事やっても…」「どうせ
無理だろう」などと一喜一憂して諦めてしまう
場合もある。


しかし、目的や自分の夢を明確にしていれば、
ゴール設定がしっかりしていればブレずに再度
挑戦し続けることができるかなと思います。


●現役時代、わたしはしばしば「覇気がない」
と批判をあびた。


「もっと闘志を表に出せ!」といわれたことも
ある。


感情を出すことで結果がよくなるのであれば、
いくらでも叫んだり、怒ったり、喜んだりしたこ
とだろう。


しかし、決してそんなことはない。


試合が続いている以上、相手に隙を見せる
ようなことはしたくなかったし、相手を侮辱す
る必要もないと考えていた。


なるべく感情を表に出さず、常に平静を保つ
ようにしていたのは、打席のなかで必死に考
えていたからである。


しっかりと考え、万全の準備をしなければ失
敗する可能性が高くなるからである。


逆にいえば、どんなときでも落ち着いて考え
ることができれば、成功の可能性はグッと
高まるのだ。


闘志が空回りして失敗に終わるより、冷静
に考えたうえで失敗したほうが絶対に次に
つながる。


どんなシチュエーションであっても、常に感情
をコントロールすることを心がけていたのはそ
んな理由からだった。


(P167~168 引用)


最近は減ったと思うが、部下に闘志がない、
危機感がないなど表情を見るだけで言って
いるリーダーがいたが、まさにリーダー失格です。


お恥ずかしながら私がそうだったのですが、
ある部下に「気合いが見えない」と言ったこ
とがあります。


しかし、その部下は表情に出さないだけで
目標達成に対する意識が強く、冷静に分
析していたということがありました。


また自分自身が判断する場合でも冷静さ
を失ってしまうと、後々後悔するだけです。


冷静になる儀式はやはり用意しておきたい
ものです。
 

 

 

 

 

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