本人自らの発言だからこそ見える真実 ジャック・マーの生声
こんばんは。
コミュニケションデザイナーの吉田幸弘です。
今日のおススメの書籍です。
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■本人自らの発言だからこそ見える真実 ジャック・マーの生声
■スク・リー、ボブ・ソン (著) 舩山むつみ(訳)
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世界で最も成功しているインターネット企業
の1つである、アリババ集団の創業者であり、
会長でもあったジャック・マー氏。
2019年に経営から引退した後は教育者を
されています。
それもアリババを成立する前は、英語の教
師だったから。
いわゆる教育者から起業して成功に導き、
また教育者に戻ったわけです。
そんなジャック・マーの名言を集めたのが本書
です。
お客さまや部下に対して、リーダーとしてどうあ
るといいかのヒントを得られる一冊です。
それでは特に参考になったエッセンスをご紹介
していきます。
●リーダーは、部下1人1人の最高の部分を見
つけなければならない。
たとえ本人が気づいていなくても、1人1人の強
みを見つけなければならない。
彼らの潜在能力を見つけ、養成することができ
なくては、リーダーとしてのパワーを維持すること
はできない。
(P44 引用)
リーダーは部下の気づかせ屋にならなければなら
ないと元プロ野球の監督であった野村克也さん
が言われていました。
そのためには、部下のことをよく知らなければな
らない。
強みを活かして最大のパフォーマンスを発揮し
てもらうプロデューサーになる必要がある。
●アリババは揚子江のワニみたいなものだ。
海のサメと闘ったら、負ける。
だが揚子江の中で戦えば、負けることはない。
(P69 引用)
勝負できる場所を選び、そこで勝負することの
大切さを改めて認識させられました。
●間違いをしないCEOなんていない。
成功している人は誰でも、欲求不満に苦しんだ
時期があったし、間違いもしてきたはずだ。
(P89 引用)
成功している人だって失敗もしている。
特にSNSなどで華やかな活躍ばかりを目にする
と、焦ったり妬んだりしがちです。
しかし、そのような成功はその人の一部です。
見えないところで数多くの失敗や辛い経験を味
わっています。
氷山の多くの部分が海面の下に続いているように。
逆に私なんて失敗ばかりと思っている人はどん
どん失敗しても大丈夫です。
成功している人の多くは、失敗を誰よりも多くし
ているものだから。
かつて常に業績トップの営業マンがいましたが、
彼は社内で誰よりも多く断られていました。
●私たちの会社では、組織図は普通の会社の
逆さまになっています。
一番上に顧客、社員がそのすぐ下、それから管
理職、副社長、そして一番下がCEOの私です。
私のボスは、すぐ上にいる副社長たちです。
副社長たちのボスは、その上の管理職たち。
そんなふうに順々に上に上がっていって、一番上
では、社員のボスが顧客になります。
(P120 引用)
主役はお客様であり、現場メンバーであるという
この考え方には非常に共感します。
●マスコミも、ネット上で批評する人たちも、
投資家たちも、私は気にしていない。
アリババを利用するお客さんたちや企業の反応
だけを気にしている。
彼らに満足してもらえなかったら、私たちのビジ
ネスはやっていけなくなってしまうのだから。
(P238 引用)
辛辣な批判をする人に限って買ってくれない
ものです。
何より全員の意見を聞こうとしていたら疲弊
してしまいます。
メンタル不調にならないためにも、相手によっ
ては意見をスルーすることも必要です。
買ってくれる、応援してくれる人を大切にで
きればいい、くらいの割り切りが必要ですね。