撓まず 屈せず 挫折を力に変える方程式 | リフレッシュコミュニケーションズ 吉田幸弘

撓まず 屈せず 挫折を力に変える方程式

こんばんは。

 

 

コミュニケションデザイナーの吉田幸弘です。

 

 

今日のおススメの書籍です。


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■撓まず 屈せず 挫折を力に変える方程式
■新井 貴浩 (著)
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広島東洋カープの新監督になられた新井貴
浩監督が2017年に出された書籍を加筆修
正し、新書化したのが本書です。


新井監督といえば、選手時代は後輩にいじ
られたりしていました。


いわゆる後輩にとっての心理的安全性を高
めるような存在で、現代にふさわしいリーダー
かなと感じています。


そんな新井氏のリーダーシップの真髄に触れ
られる一冊です。


それでは特に参考になったエッセンスをご紹
介していきます。


●順調に進んでいる時には、何をやっても
肯定されるし、どんなことを言っても認めら
れ、賛美もされるものだ。


だからこそ、逆境の時にどう考えて、どんな
ふうに振る舞い、行動するかということで、
その人の価値、その人の本質がわかるので
はないだろうか。


世間一般の偉い人たちも、追い込まれると
言い訳ばかりしているのをよく耳にする。


ロクでもないとまでは言わないが、そういう
ことをする人たちは、少なくとも他人から
信頼されるような人間ではないはずだ。


(P28 引用)


リーダーは、逆境の時こそ真価を問われる
と言われます。


取り乱して部下を怒鳴りつけたり、あるいは
責任を逃れようとしたりする人もいます。


そんなリーダーには部下もついていこうと思わ
ないでしょう。


逆境時に感情に触れるようなことがあった
場合、場当たりで行動するのではなくひと
呼吸置くようにしたいものです。


後で後悔しないためにも。


●今の若い選手と付き合うためには、時に
は同じ目線で考えて、話をしてあげなければ
いけないのだ。


もちろん、言うだけでもダメだ。


基本的に僕は、自分が率先してやる、では
ないが、そういう姿を見せなければいけない
と思っている。


この年まで野球をやらせてもらえて、ある程
度の実績を積み上げることもできた。


年齢的にも自分がチームで一番上になった
が、だからといって、いつも口だけで上から偉
そうにするのは、性分的に、僕にはできない。


(P60~61 引用)


時には相手の目線に降りて行ってアドバイス
することも必要です。


ただし、相手が心を開く前提として、行動を
魅せなければいけない。


自分をさておいて、偉そうにアドバイスをして
も、部下は耳を傾けてくれないでしょう。


●真のリーダーは、相手となあなあな関係
になってはならない。


そして、悪いところがあれば、怒るのではなく、
ちゃんと叱れる人でなければならない。


”怒る”と”叱る”の違いは、そこに愛情がある
かどうかだと思う。


愛情もなく、ただ自分の感情でガミガミ言う
のは、怒っているだけだ。


(P79 引用)


優秀な部下はより成長したいと思っている
から、実はネガティブなフィードバックをケース
が少なくない。


気を遣って叱らないでいると、転職してしまう
場合もある。


褒めるのはいいことですが、そればかりだとお
だてのように相手も感じ、信頼されなくなって
しまう。


時には勇気を持って耳の痛いフィードバックも
することが、リーダーには必要ですね。


●年を重ねると、だんだんと自分に助言をし
てくれる人は減ってくる。


それに甘んじて裸の王様になってしまっては、
ダメだと思うのだ。


(P137 引用)


自分は「できる人間」と過信した時から衰退
が始まる。


裸の王様にならないためにも、視野を広げ
る、弱いつながりでも色々な人と縁を作っ
ておくことが大事と感じます。


●とにかく一戦、一戦、星勘定をしてはダメだ。


目の前の試合に全力を尽くして、その積み
重ねでいこう」という話をした。


阪神時代には一度も優勝を経験できなか
ったが、終盤まで首位を走っていて、逆転さ
れたシーズンは何度かあった。


その時は、僕もゲーム差などを気にして、星
勘定ばかりしていた。


2位との直接対決が、あと何試合あって、
残り試合はこれだけあるから、ここは最悪、
負けてもいいかなとか、この3連戦は2勝
1敗でいきたいとか、そんなことばかりを考
えていた。


そうなると、頭の中が変な計算でいっぱい
いっぱいになってしまい、肝心の試合に集
中できなくなる。


さらに、2位チームも含めた、その日、その日
の勝敗に、一喜一憂するようになってしま
うのだ。


(P166~167 引用)


一つひとつに向き合って集中する。


ライバルのことを考えたり、先行きのことば
かり気にするのではなく、今に最大限集中
する。


そうすることで結果、好況が生まれるのでは
ないかと感じます。
 

 

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