得する説明 損する説明 できる人の話し方、その見逃せない法則
こんばんは。
コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。
今日のおススメの書籍です。
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■得する説明 損する説明 できる人の話し方、その見逃せない法則
■伊藤 祐 (著)
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相手に伝わる確率がぐっと高まる、相手が
聞こうと思うようになる40のキラーフレーズを
解説している一冊です。
キラーフレーズならすぐに効用を覚えられるし、
実践しやすいですね。
それでは特に参考になったエッセンスをご紹
介していきます。
●側面その1に関しては、「確かにそういう
側面もありますよね、あなたのおっしゃる通り
ですよ」と穏やかに同意しつつ、側面その2
で「とはいえ、このような考え方もありますよ
ね」ともう一方のサイドにもしっかりとアピール
する。
こうすることで、両陣営から「なんだ、話のわ
かるやつだな」と思ってもらい、その後のスタ
ンスを取ったディスカッションでも、生産的な
話ができる確率が増えていくはずです。
(P134~135 引用)
相手と真逆の意見を伝えなければならな
い場合、相手の意見を認めたあとに自分
の意見を出す『ダブル側面返し』がいいで
すね。
相手の気分を害さないですし。
●どんなバックグラウンドの人が参加して
いるかわからない状況でレクチャーや講演
をしないといけないとき、ありますよね。
そういう場合、参加している人の有してい
る知見や期待値がバラバラで、話し終わ
った後に「思ったのと違う!」と批判的な
ニュアンスをたっぷり含んだ質問やご意見
をいただく可能性が高くなります。
そのような状況を防ぎ、ある程度みなさ
んの期待値調整をサクッとするために、
この「先回りアンサー」が活躍します。
(中略)
「最初にお断りしておきますが、今回の
トレーニングだけで、最高のプロジェクト
マネジャーになれる!ということはありま
せん。
今回は、プロジェクトマネジメントの全
体像をつかんでいただき、かつ”プロマネ
ができるようになるとこんなに仕事がう
まく回るんだな!”という戦力を心底ご
理解いただくことをゴールとしています。
(P162~163 引用)
過度な期待を持たれている場合の自
己防衛として、「最初にお断りしてお
くと」というフレーズから始めるのはいい
ですね。
過度な期待を防ぐことができます。
ただし、相手をがっかりさせない、聞くの
をやめられないためにも、「きちんとやれ
ばこれだけの効用が望める」ということ
は示すようにしたいですね。
●すべてのケースで「とりあえずやってみ
ようぜ!」でいいかというと、そんなこと
はありません。
規模が大きめの施策の場合、「いや
いや、これミスったらウン千万円とか
ウン億円とかの損害になるんだから」
とあえなく却下されてしまうでしょう。
そういうデカめの提案でもしっかり通せるよ
うになってこそ「説明力あるぜ?」とドヤれ
るというもの。
そのためのツールとして、この「極端想定
フレーズがおすすめです。
人はそもそも、揺れ幅がわかると安心する」
という習性を持っています。
極端想定「最高のケースとしてはこうなり
ますし、最悪の場合はこうなります」を提
供した場合、聞き手としては「あー、最悪
でもこのぐらいで、うまくいったらこんなにな
るのか。だったらなんとかなるな!」とGOサ
インを出しやすくなるのです。
(P236 引用)
起案した場合、決裁権ある人の多くが
「最悪の想定」を知りたいと思います。
最大のリスクがどの程度かわかると安心し
て、その案件をOKできますので。
よって、案を通したいときは最大のリスクの
見積もりを、準備しておきましょう。