イーロン・マスクの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
こんばんは。
コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。
今日のおススメの書籍です。
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■イーロン・マスクの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
■ジェシカ・イースト (編) 鷹取 孝(訳)
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最近よく紹介している「生声」シリーズです。
マーク・ザッカーバーグ氏、ジェフ・ベゾス氏に
ついて3冊目。
南アフリカで生まれ、いじめられていた少
年がテスラ・モーターズを大きく成功に導き、
さらには終わらない旅(挑戦)を繰り返
しているイーロン・マスクの数々の名言が詰
まった名言集です。
生声だと、より頭の中に情景をイメージし
やすくなりますね。
それでは特に参考になったエッセンスをご
紹介していきます。
●結果を0か1かで判断するなら、失敗
ということになる。
だが、これは0か1かの話ではない。
何としても軌道に到達させなければならな
いし、実際に到達させる。
挑戦は1回、2回、3回と必要になるかも
しれないが、我々はやり遂げる。
成功させる。
(P38 引用)
個人的な考えですが、仮に失敗しても
0のままではない。
0から0.2あるいは0.5くらい進んでいる
かもしれない。
ただ成果が目に見えていないだけ。
1が地上に芽として出てくる状態であるな
らば、地中で根を張らしている状態です。
そう考え、挑戦を継続していくようにしたい
です。
●プロセスは重要ではないと思っている。
実際、採用面接の時に応募者が「大事
なのはプロセスです」と発言したら、私は
悪い兆候だとみなす。
何が問題かと言うと、多くの大企業がそう
なんだけど、プロセスに依存してしまって自
分で考えなくなる。
そうして巨大な機械の中の小さな歯車の
1つになっていってしまう。
はっきり言って、さほど優秀でもなければク
リエイティブでもない人ばかりになるよ。
(P80 引用)
適正なプロセスを踏んで進めていくことが大
事です。
だからといってプロセスをしっかり踏んでいれ
ば結果が出なくてもOKではない。
結果が出ていないなら、そのプロセスが適正
でないことになる。
当然、違うプロセスを考え作っていく必要が
出てくる。
また適正なプロセスと思っていても、微妙な
ずれが出始めていることもある。
常にもっといいプロセスがないか考案するよう
にしていきたいものです。
●失敗を許容する必要がある。
何か新しいことに挑戦する場合は、うまくいか
ない可能性があるからね。
失敗した人をあまり強く罰してしまうと、それ
相当に反発を受けるし、イノベーションはほと
んど期待できなくなる。
解雇や何らかの形で罰せられる恐れがあれ
ば、誰も思い切ったことに挑戦しようとはしない。
リスクとリターンのバランスを取り、大胆な行動
を奨励する必要がある。
そうでなければ、イノベーションは起こらない。
(P130~131 引用)
挑戦して失敗した人より、挑戦せずに無難な
ことばかりしている人のほうが評価を得られる
状態にしてはならない。
「部下が新しいことに挑戦しない」とお嘆きの方
は、挑戦するのが損という風潮にしていないか
自問自答してみましょう。
●取引を行う時に大切なのは、自分だけでな
く相手も利することだと考えています。
取引に不公平が生じている場合、それがテラス
側にとって不利な場合であっても、相手の立場
になって考えます。
なぜなら、長期的な信頼関係の構築を目指
しているからです。
(P146 引用)
自分ばかり得しようとしていると相手に見透か
される。
結果、長期にわたっての取引には発展しづらい。
時に「自分の得」を捨ててでも「相手の得」を
優先してみる時も必要だ。
もちろん最低限、自分を満たしている心理状
態にはしておく必要はあるが。