渋沢 栄一 巨人の名語録 日本経済を創った90の言葉 | リフレッシュコミュニケーションズ 吉田幸弘

渋沢 栄一 巨人の名語録 日本経済を創った90の言葉

 

こんばんは。

 


コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。

 


おススメの書籍のご紹介です。

 

 

 

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■渋沢 栄一 巨人の名語録 日本経済を創った90の言葉
■本郷 陽二(著)
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みずほ銀行、東京証券取引所、東京ガスなど今も日本を代表する企業を含み、500もの企業に関与した渋沢栄一氏。

 


近代日本の発展のために力を尽くした方であり、新1万円札の顔になった方です。

 


そんな渋沢氏の名言から現代でも通ずるようなビジネスの素養を解説しているのが本書です。

 


それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

 


●明治9年(1876)、渋沢は、養育院の院長になってほしいと請われた。

 


養育院とは、身寄りのない子供や老人を養うための施設である。

 


未体験の事業だったが、これは重要な仕事だと感じた渋沢は進んで引き受けた。

 


養育院に保護された子供たちには十分な食事が与えられたが、なぜか発育が芳しくない。

 


元気もなかった。

 


やがて渋沢は、原因が養育院に自由や楽しさがないことだと悟った。

 


預かった子供たちを立派に育てようと努力するあまり、職員たちは厳しく接しすぎていたのである。

 


そこで渋沢は一人の職員に父親役をさせ、お菓子を与えたり子供の遊び相手となるようにした。

 


その結果、子供の発育も気持ちも改善されたという。

 


後輩や部下を育てようとする気持ちが強すぎると、厳しく接しがちになる。

 


ささいなミスも許されず、完璧を求めようとする。

 


そして部下が仕事を上手くこなしても、ほめ言葉ひとつかけてやらない。

 


しかし、そんな厳しい教育が続いたら、どんなに優秀な若者でも委縮してしまうだろう。

 


「溌剌とした精神」を大切にすべきというわけだ。

 


(P65 引用)

 


厳しさだけだと、部下も疲弊してしまう。

 


怒られないように、失敗しないようにを第一とするので、新しいことに挑戦しなくなってしまう。

 


結果、育成を失敗してしまうのです。

 


細かいところまで管理する「マイクロマネジメント」にならないように注意したい。

 


●「精神修養をおろしかにして詰め込み主義の教育を行うため、学生は自分の才能をわきまえず、『アイツができるのだから、俺にもできる』と思い込んでしまうのだ。

 


寺子屋時代の教育はきわめて簡単なもので、教科書といっても四書五経(儒教の経書の中で特に重要とされる四書と五経のこと)や唐栄八家文(唐栄の古文の名文集)程度しかなかった。

 


だが、そのぶん自分の得意な分野を伸ばすことになり、100人のなかから1人の秀才が生まれた」

 


渋沢は、現在のような教育方法では99人の凡人を生み出すことはできるが、卓越した人材は生まれなくなったと嘆いている。

 


(P87 引用)

 


教える範囲を最低限にして、あとは自分で学んでもらうようにする。

 


そうすることで、自ずと創意工夫をするようになる。

 


主体的に動かないのは教えすぎるからだと思います。

 


●人間、誠実に努力と勉強を重ねて運命を待つ……それが渋沢の基本である。

 


仮にそれで失敗しても勉強を続ければ、いつかは幸運を手にできる。

 


「数十度の合戦に連戦連敗だった徳川家康が、最後には勝利を得て天下統一を果たしたではないか。

 


人生の行路というのはさまざまで、時に善人が悪人に負けたように見えることもある。

 


しかし、長い間の善悪の差別は画然とつくものである。

 


誠実に努力すれば、天は必ずその人に味方して運命を開拓できるように仕向けてくれるものである」

 


とくに、若い頃から失敗を恐れているようでは成功の可能性はない。

 


自分が正しいと信じるかぎりは、あくまでもなすべきことをなせと、渋沢は教えるのである。

 


(P139 引用)

 


すべて成功するのは難しい。

 


時には失敗することもある。

 


6勝4敗でも最終的には勝てたといえる。

 


1勝9敗でも、その1勝がトータルで見て勝ちならいいでしょう。

 


失敗を恐れず挑戦する。

 


その糧が成功につながるのだから。

 


●一時は悪いことをした人でも、やがて良心が勝って善人となるものである。

 


こうして、悪行を上回る善行を積んだなら、その者の罪は問わなくてもよいのではないか」

 


過去に悪事を働いたからといって人物そのものを否定するのは間違っているのではないか。

 


大切なのは、その人がその失敗を悔いているか、そして現在はどのように暮らしているかである。

 


(P187 引用)

 


改心した人を叱る必要はない。

 


そもそも叱るのは相手の行動改善のためです。

 


●家康は、関東を徳川家縁故の大名で固め、箱根の関所近くの小田原には大久保相模守を備え、井伊掃部頭(いいかもんのかみ)を彦根に配して京都を抑えている。

 


また御三家の水戸家には東国の入口を、尾州家には東海の要所を、紀州家は畿内近くに置くなど、大名たちの配備は実に巧みだった。

 


「要所には必ず自分に忠誠を誓う大名を配備し、反旗を翻しそうな大名が手も足も出ないよう抑えつけ、みごとに300年の天下太平を得たのである。

 


私が改めて批評するまでもないが、適材を適所に置くという手腕においては、家康に匹敵する者はいない」

 


渋沢は、「適材を適所に配備する工夫において家康の故智にあやかりたいものと、絶えず苦心している」と語っている。

 


戦国の世を生き抜くためには家康の気配りはむしろ当然のことだっただろうが、ビジネスの世界でも、適材適所でなければ、組織は円滑には運営されないだろう。

 


(P225 引用)

 


部下を適材適所に配置するのは、上司の大切な仕事ですね。

 


そのためにも部下のことをよく知る。

 


いわゆる部下マーケティングが必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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